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世間の「相場観」からかけ離れた主張は、いくら議会多数派でも押し通すのは難しい

日々のこと

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

本日は朝イチで各局に『質問要旨』(『質問通告』をもっと詳細にして、内容がわかるレベルにしたもの)を連絡。

『質問通告』を出すと「質問の『要旨』をください!早くっ!!」とものすごい勢いで各局職員さんが飛んでくるものの、要旨を出したら少数会派議員はもう用済みと言わんばかりに後半まで放って置かれるという悲しさ(苦笑)。

まあ、代表質問→大会派の議員を順番に答弁調整をしていくので、仕方ないのですがね…。

そういうわけで、今日は終日都議会議事堂にいましたが、質疑の調整が進んだのはごく一部にとどまりました。

その間も、ほぼずーーっと止まっている経済港湾委員会・理事会


※画像は上記MXニュースより引用

経済港湾委員会で小池知事を承知して一問一答質疑が行われるところまでは決まったものの、今度はその質疑時間を巡って与党VS野党の駆け引きが続いています。

上記報道にもあるように、都民ファーストの会は小池知事の委員会出席・質問時間を「3時間」にするべきと主張しているようです。

たったの3時間…!

ちなみに3時間だとすると、委員会にポストがある5会派で議席数に比例して時間を分け合うことになりますから、都民ファ+公明の知事与党で半分以上(1時間半強)をもっていくことになります。

となると小池知事は事実上、90分弱だけ野党からの質疑を受ければ済んでしまうわけで、委員枠が1人しかいない会派の持ち時間に至っては10分ちょっとしかありません。

「これはいくらなんでもあんまりだ!」「質疑を深める気がなく、知事を守るためとしか思えない」というのが、ごく一般的な感覚ではないでしょうか。

こういうのはまさに感覚的な話で説明しづらいのですけども、

「あまりにも世間の『相場観』からかけ離れた主張は、いくら多数派でも押し通しづらい」

というのは、議会において必ずあると思います。

なので実際、26日23時の時点でも経済港湾委員会・理事会は終わらずに協議が続いているわけです。
※結局、深夜1時半過ぎに終了した模様…結果は判明したらまた共有します。

やはり少数会派にも30分程度の質疑時間を最低でも確保し、トータルで5~6時間は知事に出席していただくというのが穏当な落とし所ではないでしょうか。

もちろんそうした「落とし所」をみて、最初は「高めの球」を交渉術として投げている可能性もあると思いますが、いずれにせよこうした押し問答で深夜に及ぶ議会運営は考えものです。

深夜まで膝を突き合わせて議論をし、ヘロヘロになったところで結論を出す。

やっている当人たちは「ギリギリまで交渉したんだぞ!」という達成感を得られるかもしれませんが、ハタからみたら意味不明な自己満足に過ぎません。

17時なり18時なりというデッドラインを決めれば、そこに合わせて人間は折り合いをつけていくもの。「そんなんじゃ真剣勝負の緊迫感が生まれない!云々」という方もいらっしゃるかもしれませんが、

「やばい、このままいくと延長保育料が発生してしまう…!」
「今日は代わりがいないから、這ってでも閉園時間までに保育園へいかねばならぬのだ…!」

というのも切実な緊迫感がありますよ。マジで。

というわけでいつもの主張の繰り返しとなりますが、経済港湾委員会には子育て当事者議員もいます。

まずはこういう部分から議会改革が着手されることを祈るばかりですし、当会派からも呼びかけを続けていきます。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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