こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。
本日の知事定例記者会見にて、知事が平昌パラリンピック視察を発表しました。
小池百合子都知事、平昌パラリンピック視察へ「暑さや寒さ対策など気候対策について学ぶ」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180223-00000127-sph-soci
>小池氏は当初、平昌視察は行わないと明言していた。変更の理由については「都議会のオリパラ議連、職員から是非見た方が言いとの意見があった」と説明。
まず大前提として、行くか行かないかで言えば、私は小池知事もぜひ平昌パラリンピックに行かれた方が良いと思います。パラリンピックの機運醸成にも大賛成です。
ただ、この展開の「持って行き方」にどうにも不安を感じるのです。
小池知事が本日の定例記者会見で、平昌パラリンピックへの視察を表明。議会中の海外視察は異例だが、議会局に確認したところ、特に議会承認などは必要ないとのこと。もちろんパラ視察には賛成だが、当初は行かないと言っていた方針からの転換理由については確認する必要があるだろう。
— おときた駿(東京都議会議員 /北区選出) (@otokita) 2018年2月23日
都議会の会期中は、どんなことが起こるかわかりません。質疑で何か発生すれば、急きょの本会議や委員会が収集される可能性だってあります。
調べたところ特に議会承認は必要ないようですが、平昌五輪・パラリンピックの日程はわかっていたのだから、もっと前に視察計画を立てて調整することはできたはずです。
とりわけいま都議会自民党は、知事が知事査定終了後の予算案を公式発表前に特定団体に通知したことを「議会軽視だ」と問題視している最中。
●知事による平成30年度査定結果の事前通知に関する幹事長談話を発表
ここで都議会の会期が始まってから急きょの海外視察を決めるようでは、視察に反対はされないまでも、さらに「議会軽視」との姿勢を突かれることは間違いありません。
オリパラ議連から?少なくとも私は議連役員だが議連で知事に要請してない。
議会が後押しとか、一部の議員とだけの話を飛躍し過ぎではないかな?
小池百合子都知事、平昌パラリンピック視察へ「暑さや寒さ対策など気候対策について学ぶ」(スポーツ報知) – Yahoo!ニュース https://t.co/pWBn550iLP
— 川松真一朗(東京都議会議員・墨田区) (@kawamatsushin16) 2018年2月23日
そうした批判を見越してか、知事は議会サイドからの後押しがあったことを強調されています。ただこれは、川松都議が指摘するように不正確な情報です。
おそらく知事の発言は、この平昌視察メンバー有志で知事に報告に行った際のやり取りにもとづいているのだと思われます。私もその場には同席していました。
確かに一部の議員から「ぜひ行ってください!」などの言葉があったことは事実ですが、議連の機関決定というわけではなく、その場では本件について賛否を明らかにしない議員もいました。
なので少なくともこの時点では、知事の平昌行きについて明確な結論は出ていないはずです。
その後、議連役員と追加のやり取りがあったのかもしれませんが…。
■
繰り返しになりますが、私は知事が平昌パラリンピック視察に行かれること自体は賛成です。
ただどうにも、こうした一連の経緯には違和感と不安を感じますし、もっと議会や都民にも理解・賛同される上手いやり方があるのではないかと思えてなりません。
早くも世間では
「当初は行かないと言っていたのに、また変節した」
「安倍首相が行って成果を出したから、焦ったのだろう」
「結局は政局的なパフォーマンスでは?」
という見方も噴出しています。それは非常に勿体無いことです。当初から
「パラリンピックの機運醸成のために、私は敢えて五輪ではなくパラリンピックの視察に行きたい。都議会の会期中だが、ぜひご理解をいただきたい」
と言っていれば、まったく評価は異なったはずなのですが…。
いずれにせよ、せっかく平昌パラリンピックに行かれるのですから、ぜひ有意義や海外視察にしていただきたいと願うばかりです。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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