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委員会のインターネット中継、実現へ超前進!議会改革はここからが「難産」の予感…

日々のこと

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

10月最終日となる本日は、今期の都議会から設置された「議会改革検討委員会」が開かれ、私も傍聴に向かいました。

詳細については検討委員である都民ファーストの会・鈴木邦和都議がブログにて報告されている通りで、特に付け加えることもないのですが(?!)、

●常任委員会におけるインターネット中継の実現(次年度から一部で試行)
●政務活動費による飲食・会費支払の原則禁止

などが全会派一致で決定されました。

常任委員会のインターネット中継は、すでに全国12の府県で実施されており、首都議会としては遅きに逸した感があるものの、前期までの「古い都議会」の議論に比べれば劇的な進展です。

とはいえ一気に実現するわけではなく、15ある委員会室にはネット中継の機材が一切なく、どのようにインフラ整備をするのが適切かを検討するためにも、まずは次年度から総務委員会で試行されることになりました。

今後、これを14の常任委員会にどのように展開していくか、情報公開推進委員会で議論がされていくようです。

個人的には、委員会室すべてに現在本会議場にある中継機材などを設置するよりも、

●都議会議事堂全体に、ネットインフラ(Wi-Fi環境)を整備する
●ネット中継で実績を持っている事業者に、機材を含めて中継業務を外部発注

という方が合理的でリーズナブルではないかと思っています。

ぜひ、こうした提案も含めて早期の検討が進んでいき、平成31年度からは全常任委員会でのネット中継が実現されることを期待したいと思います。

しかし実は、議会改革はここから難所を迎えることが予想されます。

というのも、本日話がまとまったネット中継・政務活動費の見直しについては、すべての会派(5会派)から提案があった内容で、「総論賛成」とも言える地点からスタートしたものです。

それでも細かい部分をすり合わせ、本日の結論に至るまでに、今期の都議会スタートから約4ヶ月(124日)が経過しています。

都議選の際に私も都民ファの一員として公約に掲げていた、「議員公用車の廃止」「議会基本条例の制定」などは目標未達の状態となっており、見通しが甘かった点も含めて率直にお詫び申し上げる他ありません。誠に申し訳ありません。

そしてここからの項目には、すべてに「反対する会派」が存在します。例えば議員公用車の廃止には1会派が、議会基本条例の制定には2会派が反対しています(だいたいどこか想像がつきますね…)。

「議会改革を公約に掲げた都民ファがあれだけ勝ったのに、どうしてノロノロと進まないんだ!」

とお感じになる方もいらっしゃるかもしれません。

確かに、数にモノを言わせて「強行採決」を連発し、議会改革をゴリゴリと進めていくのも一つの手法ではあります。

しかしながら、議会全体に関わることは出来る限り合意を目指すことが望ましいですし、「強行採決」のような手法は将来に禍根を残し、議会運営に支障をきたしたり、また会派構成が変わった際に一気に改革が逆回転することにもなりかねません。

議会改革検討委員会の委員長を始めとするメンバー皆さまは、強引な進行よりも丁寧な議論を積み重ねる手法を選択したのでしょうし、その考え方については一定の理解ができるものです。

とはいえ一方で、都民の付託に答えるために、改革をスピードアップしなければならないこともまた確かでしょう。

議会内でのコンセンサスを重視するあまり、議会改革がストップするようでは、都民からの信頼と期待が一気に失われることにもなりかねません。

残念ながら一人会派・少数会派は議会改革検討委員会に入れませんので、我々にできることは多くありませんが、議論が前に進むように提案・世論喚起を続けていきたいと思います。

また適宜報告させていただきますので、引き続き都議会の改革にご注目いただければ幸いです。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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