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局所的にベンゼンが検出されるも、全体的は低下部分も。豊洲市場の科学的安全は今も揺るぎない

日々のこと

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

本日は経済港湾委員会にて、提出議案および中央卸売市場(豊洲市場)などの報告事項について質疑が行われました。

今回の提出議案は、法律改正による玉突きの条例改正などばかりで大きなものがなかったので、審議の中心になったのは豊洲市場について。

豊洲地下水、ベンゼンが基準の120倍 地上は基準未満
http://www.asahi.com/articles/ASK9G5G36K9GUTIL030.html

2週間ほどの前の報道ですが、以前ほどセンセーショナルに報じられることもなく、各メディアも冷静に事実のみを伝えていた感じはあります。

しかしながら、一部には「以前より数値が上がり続けているじゃないか!不安だ!」という声もありますので、こうした事実関係を確認すべく、都民ファーストの会からは森村都議が質疑に立ちました。

まず大前提として、11箇所で行われている空気調査においてはすべてにおいて基準値を下回る状態となっており、「ベンゼン120倍」が検出された直上でもそれは変わりません。

そして地下水に関しては、どうしても大きな数字ばかりが先走りますけれど、大幅に超えているのはこの120倍の箇所のみ。その他の場所は最高値でも、環境基準値の30倍に留まっています。

【答弁要旨】

◯毎月実施している29箇所の地下水調査のうち、ベンゼンは24箇所で行っており、その最高濃度は5街区の屋外駐車場にあるK37-4という箇所で、1リットル当たり1.2ミリグラムであり、環境基準値と比較すると120倍であった。

◯これまでの調査で次に高い箇所は0.30ミリグラムであり、ベンゼンにおいて環境基準値の30倍を超える箇所は、K37-4の1箇所のみである。

◯なお、シアンとヒ素については、ベンゼンのように突出して高い濃度の箇所があるわけではない。

◯今回の結果に対して、専門家会議は、「濃度が上昇傾向を示した地点や低下傾向を示した地点も存在しているが、全体的にみれば、大きく汚染状況が変化した傾向は確認できない」と評価している。

また、ベンゼン以外の物質については低下傾向も見られ、全体としては環境基準を「下回る」箇所が41→39と増加傾向にもあります。

加えて、実際に地下水を排出する地点では地下水からは環境基準・排水基準とも超過する数値は一切出ておらず、汚染箇所は局地的なものに留まっているようです。

いずれにせよ、専門家会議が述べるように「前回調査から、全体として大きな変化はない」ため、冷静に全体の数値の変化を見極めていく必要があります。

今後も調査は1ヶ月毎に行われ、専門家会議の見解とともに3ヶ月毎に発表されます。

数値のみならず専門家の見解とともに冷静に受けとめ、引き続き豊洲新市場の早期開場を目指し、チェックの目を議会からも光らせて参ります。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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