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12年ぶりの百条委員会設置と、11年ぶりの行政改革プラン策定へ始動!

日々のこと, 都議会の話

こんばんわ、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。

都議会本会議初日の本日、

・本会議にて、議員報酬の削減と百条委員会設置が可決
・知事所信表明演説にて、行革プランや五輪費用負担などについて重要発言多数
・百条委員会が設置、委員が選定されてスタート
・既存の豊洲市場移転問題特別委員会(百条じゃない方)の方向性を巡り議論

など、とにかく盛りだくさんで、非常に慌ただしい一日となりました…。何から報告したものやら、と思うのですが、本日は象徴的な部分を二つほど。

まず世間の高い注目を集めている百条委員会が、都議会議員の起立総員(全会一致)で可決されました。実に12年ぶりの開催となります。

強い調査権限を持つ委員会になりますので、正式に委員に選定された私としても身が引き締まる思いです。委員長には自民党の桜井浩之都議が選任され、金曜日の理事会で具体的な日程などを決めていくことになります。

気になるポイントとしては、23名中11名の委員を出している最大会派自民党の都議の方々が、いわゆる「非主流派」と言われているメンバーで固められていることです。先日、「百条委員会を開催するべきだ!」と内部から執行部に対して声をあげた都議たちのほとんどが入っています。

都議会自民党としては、「そこまで言ったのなら、自分たちですべてやってみろ!」という『踏み絵』のようなものなのかもしれませんが、普通に考えれば12年ぶりとなる強い調査権限を持つ百条委員会ですから、執行部などの「エース級」を配置するのが定石です。

あえてこうした人選を行った最大会派の目論見がどこにあるのか、慎重に見極めていく必要があります。

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そして百条委員会が設置されたことにより、現時点では二つの特別委員会が併設されている状態になっています(左側が百条委員会の正式名称)。

非常にややこしくわかりづらい状態なのですが、私は百条委員会が立ち上がった以上、そちらに権能を集中させてスピード感を持って審議を進めていくべきだと考えています。

一度立ち上がった特別委員会は、議会に「報告書」を出して閉じなければならず、どこかで一定の区切りをつける必要はあります。とはいえ、それを理由に二つの委員会をいつまでも混在させていると、

「役割分担や日程調整が必要」

という名目の元、様々な審議が先延ばしされてしまう恐れもあります。

取り急ぎ25日(土)に豊洲新市場の採水現場への視察が両特別委員会合同で行われますが(参加議員約40名!)、両委員会の整理・統合が進むよう意見を主張していく所存です。

そして、本会議における約45分間の知事所信表明演説は重要ポイントが満載でしたが、その中で私がもっとも注目したのは行革プランの策定についてです。

実は都庁は、平成18年度を最後に、いわゆる行政改革のプランを策定しておりません。そこで4月から、「2020年に向けた実行プラン」と対をなす「2020年改革プラン(仮称)」の策定作業を始め、業務の効率化、官民の適切な役割分担、監理団体の戦略的活用、時代にあった人事制度や執行体制の見直しなどに取り組む予定です。

(本日の知事発言より)

行革プランの策定については、私もかねてからその必要性を主張していたところであり、実際に平成26年第1定例会の一般質問で取り上げていた内容でもありました。

続いて、東京都の行財政改革についてお伺いいたします。

 地方交付税の不交付団体であるとともに、景気変動の影響を受けやすい法人税が歳入の大きな割合を占めるなど、財源構造が大都市特有の不安定な東京都には、自律的、継続的な行財政改革の努力が欠かせません。

 ところが、平成十八年七月に策定され、三年かけて実行された行財政改革実行プログラム以降、明確な改革のロードマップは存在しておりません。

 その結果、行財政改革実行プログラム実行中の三年間には、四千六名もの都職員の人員削減に成功したのに対して、平成二十一年度以降に削減できた人員はたったの三百七十八名にとどまります。もちろん単純に人数を削減すればいいわけではありませんが、情報技術が高度に発達し続ける今、業務フローを見直すことによって削減できる人件費、行財政にかかるコストはまだまだあるはずです。

 都知事がかわった今こそ、改めて明確な目標、期限を定めた新たな行財政改革プランを策定すべきと考えますが、見解をお伺いいたします。
議事録

ここに着手した小池知事の着眼点は実に適切なものだと思いますし、大きな期待が持てると思います。

行政改革と一口に言っても、今の都は財政危機にある自治体と異なり、なんでも「身を切る改革」で削ればよいというものではなりません。しがらみのない立場から見直すべきは見直し、強化するべきは強化するという、予算案同様の「メリハリ」が重要になります。

4月以降の策定状況に注視し、動きがあればまたご報告していきます。

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そして5人会派になったことで席替えが行われ、初めて最前列以外の席に着席しました!前から二列目ですけどね。

3月末までの長丁場、しっかりと職責を果たして参ります。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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