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元々の都議選は「組織選挙」だが、投票率のアップでその構図はガラリと変わる

日々のこと

こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。

本日もTBS系列「ゴゴスマ」に電話出演させていただきました。なんと自民党都連最高顧問の深谷氏(81)とご一緒ということでやや緊張しましたが、さすがに大ベテランの風格がある御方でした。

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年明けから多くのニュースやワイドショーで都議選の話題が取り上げられておりまして、まだ半年以上も先のイチ地方選挙がこれほど注目を集めるとは、一体誰が予想したことでしょうか…!

まさに前代未聞、空前絶後。

さて、番組の中で深谷さんがしきりに

「都議選は組織選挙。しっかりと地元に密着している自民党の議員たちは強い!」

ということを強調されていました。これについて少し、補足説明をしておきたいと思います。

以前の議席予想の記事でも触れた通り、統一地方選挙からも外れた日程でポツンと行われる都議選の投票率は軒並み低迷しており、前回(2013年)の投票率は半分を遥かに下回る43.5パーセントです。

投票率が低い=無党派層の票が少ない、ということなので、組織票を固めておけば確実に勝ち抜くことができます。そういった意味では、深谷さんのご指摘の通り都議選は「組織選挙」です。

裏を返せば、投票率さえアップすれば、これまでの「都議選の定石」は吹き飛ぶということです。

実際に2009年の都議選では、民主党の「政権交代前夜」ということで注目を集めて大フィーバー。投票率はその前から比べて約11%もアップし、民主党(当時)が史上始めて都議会第一党に躍り出ました。

今回の注目度はその時レベルかそれ以上ですから、投票率が10%以上変動することはほぼ確実と言えるでしょう。

では具体的に、投票率が10%変わるとどれだけのインパクトがあるのか、北区を例に見てみましょう。

2017-01-11
朝日新聞特設サイトより引用)

最近、よくテレビでも見かけるこちらの順位。私は最下位で得票数が13,000強に過ぎず、上位3名(自・公・共)の得票は組織票が中心ですから、落選確実な順位に位置しています(次回の北区選挙区は定数3に変更)。

ところが、投票率が1割増えるとどうなるでしょう?北区の有権者数は約27万人ですから、一気に27,000票もの母数が増えます

普段選挙に行かない=無党派層である可能性が高い、ということを前提に、このうちの7割程度を私が獲得し、その他に1割ずつ行くと仮定すると、上記の順位はこのように変動します。

高木候補 36,618
おときた 32,196
大松候補 31,386
曽根候補 27,808

おお、当選ラインにっ!!

…もちろん、7割もの無党派層を確保するのは並大抵のことではありませんし、楽観的すぎる部分は多々ありますが、少なくとも当落に絡む闘いは十分にできる状態になるということです。

そして2013年は自民党最盛期で、上記の票数には浮動票もかなり含まれていますから、その動きも非常に重要なポイントになるでしょう。

というわけで、上記は北区の一例ですが、投票率のアップで構図そのものがひっくり返る可能性があるというのは、すべての選挙区に当てはまることと言えます。

都政を、都議会を変えていくためには、今年の選挙が最大最高のチャンスです。

この関心の高さが夏まで持続し、また都政の争点が明確になるよう、私も引き続き情報発信に尽力していきたいと思います。

ご注目を継続いただければ幸いです。それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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