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都議選2017、専門家による議席予測もスタート。でも、議席予測ってどうやってやっているの??

日々のこと

あけましておめでとうございます!おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。

酉年の今年は6月末or7月上旬に都議選が確定、衆院の解散も高い確率で想定されるなど、昨年に引き続き大型選挙が行われる選挙イヤーとなりそうです。

…なんか毎年、選挙イヤーな気がするけれど。。

通常であれば半年以上も前のこの時期から、いち地方選の一つに過ぎない都議選の議席予測など行われないのですが、今回は週刊文春や夕刊フジ、プレジデントなど複数の雑誌ですでに議席予測が行われています。

とはいえ、これらの予測はまだかなり主観に基づいた大雑把な分析でした。対して、年初に出た「選挙ドットコム」は、複数の専門家の目が入った数値に基づく詳細な選挙予測を出しています。

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小池新党50議席・自民半減!? 2017年都議会議員選挙 大胆予想【もし小池新党が全選挙区に擁立したら】

仮に「小池新党」が出来て全選挙区擁立を行った場合、なんと第一党の49議席!自民党は半減で30議席まで減らすことが予測されています。

「議席予測なんて、どうやってやるの…?」

と思う方もいらっしゃると思いますが、例えば今回のように「小池新党VS自民党」のように対立争点が明確な場合、直近の都知事選挙で「小池百合子VS増田寛也」がその選挙区内で得票した数値などで、ある程度の有権者動向を掴むことが可能です。

2017-01-02
選管HPデータより抜粋、編集筆者)

例えば北区の場合、約17万人の有権者のうち、7万人超の方々が小池百合子候補に投票しています。この選挙区から「小池新党」の候補者が出た場合、潜在的にはこれくらいの人が投票するポテンシャルがあるというわけです。

一方の増田寛也候補の得票数は5万弱と、「自民党+公明党」の組織票の数としては、あながち遠く外れた数値でもありません。

とはいえもちろん、これだけの要素で予測できるはずもなく、記事中にもあるように参院選や統一地方選、さらに現職であれば過去の選挙実績、それにプロ独自の情勢分析を加味して予想が算出されます。

さて、都議会の情勢を考えた場合、一般論で言えば知事としては自身を支持する勢力で「安定過半数」が欲しいところです。

都議会議員選挙で絶対的な強さと安定性を誇る公明党は、現有の23議席をそのまま保持する可能性が極めて高いです。となると、仮に公明党との協力関係が見込める場合、127議席の過半数である64議席を上回るためには、党独自の候補者で41議席を得る必要があります。

このように考えていった場合、「40議席」というのが一つのベンチマークになることがよくわかります。

都議会議員選挙における選挙区数は、合区もあって合計で42選挙区。単純計算で言えば、すべての選挙区で一人ずつ勝ち抜けばこの数値に達するというわかりやすい状態なのですが、そう簡単にもいきません。

1人区・2人区などの激戦区はどうなるかわかりませんし、他の政党と選挙協力する場合、候補者を擁立せずにその選挙区を見送る可能性もあります。となると、8人区や6人区などの大型選挙区で、2名以上の候補者を勝ち抜かせることがキーポイントになってきます。

23区内にはこうした大型選挙区が複数あり、しかも改革勢力を支持する無党派層の集票が比較的多く見込めます。こうした選挙区で手堅い勝利を収めていけば、「40議席超え」という目標はあながち、荒唐無稽なものとは言えないでしょう。

というわけで、立場上なるべく主観を交えずに(笑)、都議選についての情勢分析をご紹介させていただきました。

もう一つ忘れてはならない重要ポイントが、何よりも投票率です。統一地方選挙から外れた都議選の投票率は高いとは言えず、前回も約43パーセントと低迷しています。

都議会議員選挙投票率(選挙管理委員会HPより)
http://www.senkyo.metro.tokyo.jp/election/turnout/togikai-turnout/

「国政選挙には欠かさず行くけど、都議会議員選挙は行ったことがない」
「行ったことはあるけど、個人名は誰一人として覚えていない」

という方が多いのではないでしょうか。

今回は都政への関心度の高さから、ある程度の投票率向上は見込めると思いますが、一人でも多くの有権者に投票してもらった方が、民主主義の質が向上することは言うまでもありません。

今年も都議選まで、昨年以上に都政の情報をしっかりと発信し、皆さまに対立争点が明確になるように心がけていきたいと思います。

というわけで本年も、どうぞ宜しくお願いいたします!

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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