こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
今日は「AbemaTV」で都議会各会派の若手都議が勢揃いし、
ヤラセなしの大激論を交わしました。
自民党都議が「都議会はすべてオープン。我々は知事とうまくやってきた」といえば、
私が「その話し合い自体が全く見えない、ブラックボックスだ!」と返し、
なかなか盛り上がったのではないでしょうか。
その中でメインとなったテーマは、
「新しい知事に求められるものとは何か」
そこでは多くの都議やゲストが、「クリーン」という単語をあげました。
しかし私はここで、
「クリーンも大事だが、むしろ『オープン』であることが重要なのではないか」
「舛添知事もすべてオープンにし、説明責任を果たせば辞任にまでは至らなかった」
と強く主張をさせていただきました。
もちろん、政治家のすべてが聖人君子であればベストですが、残念ながらそうではありません。
生きていれば色々ありますし、ミスすることもあるでしょう。
ですが、ゲストの若新さんが指摘して下さったように、
「過去は変えられないが、オープンであることはその時点からできる」
のです。
間違いやミスは素直に認め、説明責任を果たしていくこと。
常に情報公開に努め、有権者に対して開かれた姿勢を貫いていくこと。
都民が求めているのは、決して「政治とカネ」などのスキャンダルが
一切生じない完全無欠な人物ではなく、こうしたオープンな姿勢を持つ政治家ではないでしょうか。
■
とはいえ「政治とカネ」の問題が生じないに越したことはありませんし、
説明責任を果たしていくことが「オープン」であることの証左でしょう。
そこで、私が支持を表明している小池百合子候補について
「舛添知事並に政治資金疑惑がヒドイ」
「舛添知事を追求していた議員が、これに言及しないのは矛盾だ!」
と、こちら側にボールが飛んできましたので、
これについて私なりに回答しておきたいと思います。
ご本人からの近いうちにしかるべき対応・説明があると思いますが、
まず一部で報道されている疑惑は舛添問題と比較にならない類のものです。
端的にいえば、現時点で出ているものに関してはほとんど問題ありません。
まあ報道しているのが日刊ゲンダイと赤旗という時点でお察しなんですけど、
現状であがっている問題は大きく3つ。
1.政治資金パーティーの収支報告漏れ
2.切手の大量購入(5000枚)疑惑
3.元秘書の会社に仕事を発注した「裏金づくり」疑惑
順番にいきましょうか。
まず1番は、政治資金パーティーが実際に行われていたことは明白な事実です。
その前後の年度の収支報告書には、例年行事としてしっかりと記載が行われており、
記載漏れがあったのは報道された該当年度だけです。
つまり本人が「記載漏れのミスだったので、すでに訂正した」と説明している通り、
状況から意図的な隠蔽ではなく単なる手違いだったことは明らかです。
もちろん国民の税金が含まれた政治資金の収支報告書ですから、
ミスは極力減らしていかなければなりませんが、これをもって公私混同が明らかだった
「舛添問題」と並列に語ることはまったくできません。
次に2番ですが、「号泣県議と同じだ!」なる報道がされていましたが、的外れ。
国会議員の事務所にどれくらい支援者名簿があって、日々の業務でどれだけ
郵送が発生するか知っている人であれば、馬鹿らしい指摘でしかありません。
毎日小口で10通郵送するだけで、年間3,650枚の切手を使用することになりますから、
大口の使用用途と別にこれだけの切手を所有していても不自然とは言えません。
地方議員が年度末に駆け込みで大量に切手を購入するのとは
次元が違う話をごっちゃにしたものであり、論じるに値しないと思います。
最後に、元秘書に仕事を発注して「裏金」を作った疑惑。
@heiwawomamoru 様
世論調査は(株)モノヅクリの定款記載の目的にも含まれており、実際に調査をしておりますので事実無根です。今回の記事は都議補選立候補前からのものであり、内容が事実であれば都民の信任を得られないことは容易に想像がつきますので、立候補などいたしません。— 森口つかさ (@tsukasamorigu) 2016年7月25日
まず原則として、仕事の実態さえあれば誰に発注しようが特に問題はありません。
民間企業でも独立した元部下に、慣れた仕事を発注することはあり得ると思います。
肝心なのは「調査の実態」なのです。それがなければ絶対ダメ。
また、この仕事を発注した時期に「秘書」であったのか「元秘書」であったのかはわかりませんが、
仮に秘書在任中だとしても私設秘書の兼業は認められておりますので、
通常業務とは別にフィーをもらって仕事をすることも問題ありません。
小池氏から森口氏の裏金疑惑はゲンダイ側に根拠なし
https://itoyohei.com/?p=7813
そして肝心な調査については、
伊藤陽平区議の取材によって実態が存在することが明らかになっています。
収支報告書で会社名の記載を間違えたことは良くありませんが、こちらは修正で済むレベルのものです。
特に「オートコール」というシステムを使って行う世論調査は、
システム代や電話代などに固定費がかかるため、仮に秘書時代であったとしても
実施にかかった調査費用をもらうことは至極当然であると言えます。
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以上、私の立場ですら明白に反証できる
政治資金疑惑については、詳細にお答えさせていただきました。
これでもなお「舛添知事以上の問題」と主張する人々は、
むしろその理由を説明してもらいたいくらいです。
しかしこれらは勿論、いま現在でている事案にすぎません。
舛添知事の疑惑と説明責任を誰よりも強く追及してきた私ですから、
新知事に仮にこれ以上の疑惑が発生すれば、是々非々の立場でしっかりと説明を求めていきます。
本日の地元・十条駅前での小池百合子候補の街頭活動。
その直前に自民党都連の集会にて増田寛也候補の応援に駆けつけた石原慎太郎氏が、
小池百合子候補を指して
「大年増の厚化粧」
と発言したことに対して、若狭勝衆議院議員が涙ながらに抗議を意を訴えるなど、
十条駅前の聴衆が一つになった素晴らしい演説会であったと思います。
小池百合子氏は「大年増の厚化粧」、鳥越俊太郎氏は「売国奴」…石原慎太郎元知事が強烈批判
http://www.sankei.com/politics/news/160726/plt1607260038-n1.html
このような時代錯誤な女性蔑視発言を公然と行う方が所属する組織と、
その組織が応援する候補に、未来の東京都を任せるわけにはいきません。
もっとも東京都政を「オープン」にできる都知事候補は誰か。
引き続き私は、都民に対して真摯に訴えていきたいと思います。
赤羽駅前での応援演説の動画が上がっていましたので、オマケに貼っておきます。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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Tags: 政治とカネ, 東京都知事選2016, 舛添知事, 都知事選2016