こんばんは。音喜多です。
二回目の投稿となりますが、勝手がわからず緊張しますね。。
先の日曜日に、統一地方選挙の前半戦である
都道府県知事選挙が終了致しました。
私は東京都在住ですので、今回は
東京都知事選挙について筆を取らせていただきます。
結果はみなさんご存知の通り、公約を翻して出馬した
78歳の四期目、石原慎太郎氏の当選となりました。
石原慎太郎 2,615,120票
東国原英夫 1,690,669票
わたなべ美樹 1,013,132票
小池あきら 623,913票
ただ、20代、30代の若者層の間では
東国原氏への支持の方が高く、40代でも互角の闘いでした。
それなのに、結果は100万票の大差がつく石原氏の圧勝。
これの意味するところは何か。
若者が選挙に行かなかったのです。
こうした「近頃の若者は選挙に行かない」議論があがると、
当の若者たちからこんな反論が出ます。
「絶対数として、年配層の方が多いから無理」
「数が少ない若者が頑張ったって、結果は変わらない」
確かに、少子高齢化が著しく進む日本全体で見れば
一見このロジックは正しいように思えます。
しかし、日本中から夢を持った若者が集まる街、
東京ではこの事実は当てはまりません!
東京都の有権者数(人数/シェア)
20代 165万人(15%)
30代 218万人(21%)
40代 187万人(18%)
50代 147万人(14%)
60代 164万人(15%)
70以上 181万人(17%)
一番の多いのは30代。
20代の数だって、50代、60代に負けていません。
しかしながら、実際に投票した
「有効投票数」となると、こうなります。
本都知事選の世代別有効投票数(人数/シェア)
20代 55万人(9%)
30代 95万人(17%)
40代 102万人(18%)
50代 92万人(16%)
60代 119万人(20%)
70以上 119万人(20%)
なんと、
20代は100万人以上が投票を放棄、投票率は約30%です。
30代も半数以上が選挙に行っていません。
人数比では互角の闘いだったはずが、
有効投票数であっさり50代以上に水を空けられてしまっているのです。
このデータから見れば、少なくとも東京に関して言えば
「老人が多いから、選挙に行ったって無駄」という理屈は
破綻していることが一目瞭然です。
選挙の度に何も変わらず失望し、政治不信になってしまった…
そんな若者が数多くいることも確かです。しかし、だからといって
投票を放棄する行為は「天に唾する」に等しいことだと思います。
「若者は、どうせ選挙に来ない」とタカをくくられれば
ますます高齢者主体の政策が採用され、進んでいきます。
「投票が無駄」ということはありえません。
若者の投票率が上がることそれ自体が、
政策の意思決定に少なからず影響を与えるのです。
24日は、市議会・区議会議員選挙があります。
(もちろん、若者に限りませんが)一人でも多くの方が
選挙権を行使して政治に意見表明することを、強く願ってやみません。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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