五輪会場計画、見直しへ=舛添都知事が表明
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201406/2014061000712&g=pol
本日より都議会定例会がスタートしたわけですが、
なかなか波乱の出だしとなりました。
議会初日は「知事所信表明」というコンテンツがありまして、
40~60分程度の都知事からの所信表明演説があります。
現在の知事の考えや政策、都政の方向性が示される重要な発言です。
実はその内容は事前にペーパーで議員たち(と、おそらくマスコミにも)に
配布されているのですが、その中にまったく記載されていなかった内容が
突然知事から読み上げられました。
それが、冒頭のニュースです。
追加で入った発言の書き起こしは↓
いくつもの競技場を新設し、
無駄遣いとの指摘も多かった会場計画なので、
その見直しの決断については評価できる部分もあると思います。
しかしながら、これほどの重要な指針の見直し決定が
本会議の場で突然知らされるというのは、腑に落ちない部分があります。
オリンピック関連の各種組織や委員会は、何のためにあるのでしょう??
その後、担当局の課長から事情の説明を求めましたが、
「私たちも、今日知った事実です」
「『見直し』を始めると言っているだけで、まだ何か決まっているわけではない」
「今回は正式の会議などではなく、あくまで知事がトップダウンで表明したこと」
という点を強調されていました。
しかしながら、知事の発言をみれば
>大会後の東京にどのようなレガシーを残せるのか
>整備コストの高騰への懸念に対応していかなければならない
など、事実上「縮小」の方向を強く打ち出していますし、
断定口調で
「適切かつ速やかに改めてまいります」
「結論に至りました」
と議会の場で何度も繰り返していますから、
行政の常識で言えばこれはほぼ「決定事項」です。
さらに疑問に感じるのは、
>大会組織委員会の森会長とも同様の視点から協議を重ねた結果、
と、森会長の意思疎通を強調しているにも関わらず、
その後の記者会見では
>知事は計画見直しの方針について「現場でやる話だ」として、
>下村博文五輪担当相には事前に伝えていなかったことも明らかにした。
と述べている点です。
うーん、一体、政治の世界でどんなパワーゲームが働いているのでしょうか…。
発言中の議会のざわつき方から見て、自公などの大会派は
事前にこの発言を知っていたように感じましたが、これほど重要な方向転換が
議会から見えないところで策定されることには少々疑問を覚えます。
いずれにせよ、猪瀬元知事らが残した政策や計画が
一つ一つ闇に葬られて行っていることも間違いなさそうです。。
明日から一斉にこの件についてはマスコミ報道がされると思いますが、
この知事の方向性も本議会の争点の一つとなるかもしれませんね。
取り急ぎですが、初日のご報告まで。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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Tags: オリンピック・パラリンピック, 舛添知事