議会が閉会中の4月・5月には各常任委員会が
「委員会視察」へと行くシーズンになっているようです。
われわれ警察消防委員会は、昨年の台風で甚大な被害を被り
警視庁・消防庁が活動した大島へと日帰りで視察する運びとなりました。
生まれて初めてのヘリコプター搭乗。
委員会所属の議員たち約10名がヘリで向かうとのことで、
警視庁ヘリ2機、消防庁ヘリ2機の合計4機となる豪華すぎる編成です(驚)。
心配された天候もなんとか回復して、1時間遅れて東京へリポートから大島へ。
なんと、40分くらいで大島に着いてしまうんですね…早い。。
役場にて一通りの被害・災害対応について改めてレクチャーを受けた後、
さっそく発災現場へ。献花台が設置されています。
ちょうど明日で発災から丸7か月が経過しますが、
大規模な土砂災害現場にはまだ、生々しい爪痕が残っていました。
実際に現場を見ると、想像以上のスケールですね…
死者36名と、行方不明者3名を出してしまった痛ましい災害ですが、
発災後の対応を検証すると消防庁・警視庁・自衛隊が有機的に連携し、
非常に迅速かつ的確に救助活動を行っていたことが伺えました。
昨今の諸外国の災害対応などと比較すると、手前味噌ながら
日本や東京都は本当にきちんと対応しているなあ…と思います。
今回は町長の不在や連絡系統の不備もあって、
避難指示が的確に出されなかったことが問題しされましたが、
やはり発災前の「防災」の仕組みづくりが課題となりそうです。
■
もちろん有意義で勉強にはなった視察なのですが、
個人的には大きな反省点があります。
委員会として、つまり有志の議員連盟などではなく、
初の正式な公務として「視察」に参加してきたわけですが、これには
ヘリ4機飛ばしたり随行員がたくさんいたり、まさに多大なコストがかかってるわけです。
議員の「視察」には兼ねてからその意味について議論があります。
確かに、これは事前に自分で相当な予習をして明確な獲得目標、
具体的には
「今回の視察で〇〇について突っ込んで、次回定例会でこれを質問しよう」
「たぶん××が問題だから、そこを確認して△△を政策提言だな」
というアウトプットを前提にするくらいの勢いで参加しないと、
とてもじゃないけどこれほどしてもらった費用はペイできてないな、と。
今回はまさに「視察」を文字通りで捉えて甘い考えで参加し、明確な
アウトプットへの成果を得ることなく終わってしまったことを、非常に後悔しました。
こんなことを書くと怒られそうなんですが、自戒として記しておきます。
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大島の方は、ボランティアで復旧作業するようなフェーズは脱しているようですが、
ぜひ皆さんも復興支援として島を観光で訪れてみてください。
それが今できる、最大の支援かもしれません。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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