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猪瀬知事「1年間給与は返上するけどボーナスはもらいます」都議会「」

都議会の話

<猪瀬知事>「自宅に直帰」ウソ 5000万円受領日
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131212-00000009-mai-soci

本会議で2日間、総務委員会で2日間と計4日間
猪瀬都知事に対する追求が行われたわけですが、
その曖昧な答弁が二転三転しているのはご案内の通りです。

そんな中、総務委員会の初日に本人がぶち上げた

「来年の給与を1年間、全額返上するための条例案(※)を提出したい」

という内容の詳細が、本日の議会運営委員会で明らかにされました。
(※東京都知事の給料等の特例に関する条例の一部を改正する条例←長っ)

まず、現在の知事の給料は以下のとおりです。

例月給:1,599,480円
期末手当:6,563,139円

合計:25,756,899円

※例月給=月給(この×12ヶ月分が年収)
※なお、この金額は本来の知事年収から10%を減額したもの
(財政的理由から、石原都知事時代より10%返上を継続中)

「給与を全額返済する」とのことでしたので、
知事提案によると条例改正に基づき以下のようになるそうです。

例月給:0円
期末手当:6,563,139円

合計:6,563,139円

…!!?
期末手当(ボーナス)はもらうの?!

「『給与』には一般的には期末手当は含まれないので、嘘ではない」

というロジックみたいですが、あの調子から考えて
てっきり1円たりとも受け取らないと思っていたので、普通にびっくりしました。
年収650万なら、まだまだ上場企業のビジネスマンクラスですよね。。

それにしても、今回の猪瀬知事の突然の
「給与返上」宣言はあらゆる意味でスジが悪すぎます。

・お金を返せばコトが済む、という態度が見えること
・「先々の生活が不安で」5000万円借りた言い訳と矛盾すること
・それでもって期末手当はもらおうとしていること

etc…

しかもこの給与返済条例、「猪瀬都知事」のではなくて
あくまで「東京都知事」の給料を規定する条例案。

つまり、もしこれを明日の本会議で可決した後に猪瀬さんが
「やっぱりやめます!」なんて辞職して、来年から新しい都知事が来ると、
その人に1年間給与が支払われなくなるというブラック企業も真っ青な展開に…( ゚д゚)

うーん、これはいけません。
あらゆる角度から突っ込みどころが満載です。

ということで、明日の本会議での決議自体にすべての会派が反対し、
この条例案は総務委員会で引き続き継続審議していくことになりました。

正直なところ私個人は当初、しっかりと謝罪をして誠意ある対応をとれば
猪瀬都知事は辞任する必要はないのではないかと考えておりました。
出直し選挙をするにせよ、莫大な費用がかかります。

参考:また都知事選挙になったら50億円の税金がかかる・・・
http://haraken0814.blogspot.jp/2013/12/50.html?spref=tw

しかしながら、答弁の迷走も含めて都知事の危機対応は完全に失敗し、
いまや議会との関係は完全に冷えきってしまいました。強大な権限を持つ
首長といえど、議会が敵に回れば物事を何一つ動かすことはできません。

もしも彼が本当に都知事を続けたいのなら、文字通り小手先の給与返済ではなく、
自ら辞任をして出直し選挙で信を問い直すべきです。
それで勝利すれば、彼は再び求心力を取り戻すでしょう。

これがここ3週間、議会の中でつぶさに状況を見てきた私の結論です。
皆さまは、どのようにお考えになりますか?

なお、議会は明日で閉会となりますが、
都知事を追求する総務委員会はエキストラステージに突入します。
12月16日、17日、24日の追加日程で開催予定。

…今年のクリスマス・イブは、猪瀬都知事と一緒ですね!
親切なサンタさん、やってこないかなー。。(徳洲会方面から)(冗談です)

それでは、本日はこの辺りで。

※明日13時からの本会議、討論にて登壇予定です!
お時間のある方は、ぜひともネット中継など御覧ください^^
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/live/

【追記】

余談ですが。
一度の選挙に3000万以上かかるのに年収は2500万。
これじゃあお金に不安がある人は、都知事になんてなれませんよね…

お金がかからない選挙制度か、不正の入り込む余地がない充分な報酬。
このどちらか(あるいはどちらも)が整備されない限り、
同じようなことは繰り返されるんじゃないかな、というのが率直な感想です。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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