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請願・陳情を受ける日々の中で…

都議会の話

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平日は都庁の控室にいることが多いのですが、
請願・陳情をしにくる個人や団体のお話しを聞いたり、
それらの書類を読むことにけっこう長い時間をかけていたりします。

さて、

請願・陳情

とはなんでしょう??

簡単に言うと、住民の声を議会(政治)に反映することができるよう、
住民が直接議員(議会)に意見や要望を出せる仕組みのことです。

定められた形式の書類を議会に提出することがルールとなっており、
議員の紹介があるものが「請願」、ないものが「陳情」として区分されます。

「陳情」でも内容や形式が適当であると議長が認めたものに関しては
請願に準じて扱われるとのことですが、やはり議員の紹介がある
「請願」の方が、議会に与える影響力は強いことが予想されます。

参考:東京都議会請願・陳情ガイド
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/petition/guide.html

ということで、議会直前の時期になると

「次の議会で、こういうことを取り上げてほしい」
「もっと○○に関する予算を増やして、充実させて欲しい」
「××という条例は弱者に不利だから、改正するべきだ」

等々、様々な団体が請願・陳情のために都議会に訪れ、
議会に正式に書類を提出する前に根回しとして

「請願書を出すために、紹介議員になって欲しい」
「議会で大きく取り上げられるよう、後押しして欲しい」

などの要望を、各会派に依頼されに来るわけです。
文書だけが送られてくることもあれば、控室に来られる場合もあります。
事前にアポイントの連絡を下さる方、飛び込みでいらっしゃる方と様々です。

影響力の大きい大会派ともなると、特に夏の時期は
優に三桁を超える請願・陳情を受けているとの話しもあります。

みんなの党はできたばかりの小さいな会派ですが、
それでもここ一ヶ月で20件近くの請願・陳情をいただいています。

折に触れて公開して良いものであれば発信していきたいと思いますが…
まず感じたことは、考えてみれば当たり前なのですが
請願・陳情に来られるのは

いま現在、何かに困っている方々

なんですよね。
障がい者団体や待機児童を抱える保護者の会、
医療関係の方々も非常に多く見えられます。

「いまバリバリ第一線で働いてる経営者団体ですけど、
 もっと経済を活性化させるためにコレコレこういうのをお願いします」

なんて請願・陳情はまずないわけです。
(まあ国レベルでは経団連がやってることがそうなんですが)

「政治の役割とは『資源の再分配』である」
「政治家とは、弱者のためにある」

という言葉もありますが、
請願・陳情を受ける日々に早くも実感を覚える毎日です。

もちろん都政の財源は有限ですが、
請願・陳情に来る人たちのために自分が何ができるか、
一つひとつ丁寧に考えて答えを出していきたいと思う次第です。

請願・陳情文書の山を読んでいたらもうこんな時間です。
22時になると都庁の電光掲示板も電源が落ちるんですね(笑)。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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