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手取り80万超、手元に残るのは○○万?!議員の給与公開第二弾

都議会の話

前回の公開記事はコチラ↓

都議会議員の給料、すべて見せます!
http://otokitashun.com/blog/togikai/1321/

特段変わったことがなければ毎月公開する必要は
ないと思うのですが、前回の明細は満額ではなかったことと、
天引き金額が変更されたのでお知らせ致します。

IMG_1944

額面:1,022,000円
所得税:138,049円
住民税:23,400円(New!)

支給額=860,551円

今月から、自分で納めていた住民税の徴収が始まりました。
納付方法を天引きに変更してくれるみたいです。

というわけで前回の記事でご案内の通り、
ここから

・国民年金(約15,000円)
・国民健康保険(約37,000円)

を支払って手元に残ったものが、
いわゆる「手取り」と言われるものになります。
この段階だと、80万ちょっとあるわけですね。

じゃあ一体、ここからどうなっていくのかと言うと、
固定費はもう包み隠さず書いちゃいます。

【8月の給与の行方】

手取り:80万超

選挙費用の支払い(≒借金返済):約45万
事務所関連の費用:約8万
実家に収める家賃(恥):5万

残額:約22万円

となる感じで、自由に使えるお金はおよそ22万円という結論になります。
正直、大卒初任給(の額面)とほぼ同程度。

僕なんかの場合、独身実家暮らしという状態なので
十分すぎる金額と言えますが、家族やお子様がいる方のことを考えると
余裕があるとは言えない金額ではないでしょうか。

正直、サラリーマン時代の方がぜんぜん裕福です(苦笑)。
もちろん、いくら深夜に働いても残業代は出ないのでこれが上限額です。

まあ選挙費用の支払いはだいたい来月で完了する予定なのですが、
そうなるとどうでしょうか?固定費は激減して、贅沢三昧でしょうか?

現実的なお話しをすれば、支払の清算が終わると、
次の選挙に向けた貯金を始めなければなりません。
前回も800万近くつかいましたから、積立額は月15万としましょうか。

また、9月からフルタイムの秘書などを雇う予定なので
その人件費がオンされます。となると、

【今後の仮プラン】

手取り:80万超

人件費:約15万
事務所関連費用:約8万
実家に(略):5万
明日への貯金:15万

残額:37万円


人件費、事務所関連費用は政務活動費で按分した後の自己負担分で計上
政務活動費については過去の記事を参照(http://otokitashun.com/blog/togikai/1440/

実際には期末手当とかもあるので、月々の積立金はもうちょっと減らせるのかも

おお、けっこう残りますね!

しかしながら、ここから毎晩鬼のように入る各種の
会合や懇親会の費用を自腹でねん出することになります。
細かく政治活動で発生する費用も、すべてが政務活動費で支払えるわけではありません。

年金も国民年金になって、将来もらえる「二階建て」部分が消滅しますから、
現実的にはその分の老後に向けた蓄えもしておいた方が良いのでしょう。
あと結婚費用g(略

…などなどを鑑みますと、

金額だけ見れば優遇されているが、決して裕福な生活ができるわけではない

と言えるのではないでしょうか。4年後の保証も一切ありません。
前述しましたが僕の場合、サラリーマン時代の方が
よっぽど自由にお金が使えていた計算になります。

「選挙費用なんて自分のためでしょ?国民(都民)には関係ねーよ」

と言われればそれまでなのですが、難しいところです。
裏を返せば

「お金がかからない選挙」
「お金がかからない政治活動」

を実現できれば、その部分の議員報酬は
まるまるカットできるということになります。

とまあ色々と書いてきましたが、
つまるところ「もらいすぎ!」という世論が出るのは

・議員が報酬分の仕事をしていない(あるいはしているように見えない)
・実際にもらいすぎて豪遊している

のどちらかでしかありません。
今のところの実感ですと、前者に拠る部分が大きいのではないかと思います。

額面を公開していくことは、

「これだけのものを税金からいただいているのだから、
 それに恥じない活動をしなければならない」

という自分への戒めでもあります。
それとともに、「お金のかからない選挙(政治)」を諦めずに目指し、
中長期的には余剰分を皆さまにお返ししていく道筋もつけなければなりません。

今はまだ選挙費用の返済をしている段階でありますが、
生活費を除いた議員報酬は極力都民の皆さまのためになる使い方ができるよう、
政務活動費とともに色々と順を追って公開していきたいと思います。

それでは、また次回!

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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