こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
本日、無事に舛添知事がアメリカへと旅立たれてしまいました。
帰国は18日の予定だそうです。
舛添知事、米へ出発…高額批判で経費削減指示
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20160412-OYT1T50062.html?from=tw
ふむふむ、徹底的に削減ですか。
それは期待できるというものですね!
と格好良くこちらのインタビューに答えた後、
颯爽とファーストクラスにご搭乗されて出発されたそうな。
…なんだそれ、ギャグか!
笑えないよ!(特に都民は)
政策企画局外務部にも確認したところ、
搭乗したのはやはりファーストクラス。
宿泊先に関しても、
「ホテルのグレードは泊まるホテルの名称によって異なるが、
セキュリティなどの要件を満たすため、基本的に前回と同水準で手配している」
うーむ、どうやらガッカリする結果が出てきそうです。
一方で、
「見直しを行った結果、随行員が知事と同じホテルに泊まることはやめた」
そうで、他のメンバーは近隣のビジネスホテル宿泊に相成ったとのこと。
なるほど、自分は一切身を切らずに、部下たちに経費削減を押し付けるのですね。
リーダーのかがみです、こころからそんけいします。
あと随行職員は今回は15名とのことで、
これもパリ・ロンドンの20名からあまり減ってません。
前回は「二カ国分だから」という言い訳があったと思うのですが、はてさて。。
■
高すぎる?舛添知事の海外出張費 「神奈川とは桁違い」「結構おおらかな使い方だ」…近隣知事から発言相次ぐ
http://www.sankei.com/politics/news/160412/plt1604120050-n1.html
ここまで指摘が相次いでもなお、
舛添知事がファーストクラス&スイートルームをやめられない理由は、
やはり
「自分の過ちを認められないから」
という一点に尽きると思います。
見直すのであれば、彼は都知事に就任した最初の出張で、
「石原・猪瀬都政の出張はやり過ぎだった、私は節減に努めます!」
と宣言しなければいけなかったのです。
ところが今さら「やっぱりビジネスクラスなどにします」なんて言い出せば、
「これまでの出張はすべて、無駄遣いをしていたということか」
「あなたも、豪遊の片棒を担いでいたことを認めるのですね!」
という批判が殺到するし、
セキュリティ云々という従来の言い訳もすべて崩壊します。
よって舛添知事は、もはや意地でも
「ファーストクラスやスイートルームを使う意義があるのだ!」
と主張し続けなければいけないと、
そういう状態にハマってしまっているわけですね。
…しかし言うまでもないことですが、
大切なのは知事の面子ではなく都民の公金です。
間違っていたことは、素直に間違っていたと認める。
きちんと謝罪し、これからは本当の節減に努める。
これこそがあるべきリーダー像であり、一時期は批判されるかもしれませんが、
長期的には必ず舛添知事にとってもプラスになる決断のはずです。
■
こうした情報発信を続けていると、そろそろ
「旅費くらいのことで、そんな目くじらを立てなくても」
「もっと他の仕事をして欲しい」
というご意見もいただくのですが、
私はこれは決して小さなことではないと思います。
知事にエコノミーで行けと言うつもりは一切ありませんが、
ビジネスクラスで充分に睡眠や仕事時間は確保できると思いますし、
さらにその2倍の運賃を税金から払う意味はまったく理解できません。
出張費の内訳を求めても当初「隠した」という情報公開への姿勢も含めて、
これは都政運営を担う彼の資質の根幹に関わる部分です。
東京五輪と超少子高齢化を迎える東京都には、
もはや一銭の余裕もないのです。
少なくともあと2年は我々東京都のトップなのですから、
改めるべきところはしっかりと改めてもらわねばなりません。
そのためには、誰かがしつこく言い続けなければ、人や政策は簡単に変わらないのです。
衝撃!ロンドン市長の東京出張と比べてみたら、舛添知事の豪遊っぷりが一目瞭然だった
なお上記の記事に引き続き、他の海外首長に関する調査は続けておりまして、
米ニュースサイト「ワシントンフリービーコン」の記事をご紹介。
De Blasio’s Gallivanting in Europe Costs NY Taxpayers $41,623.26
http://freebeacon.com/issues/de-blasios-gallivanting-in-europe-costs-ny-taxpayers-41623-26/
英文の記事なのですが、
「ニューヨーク市長は欧州出張で、納税者に4万1千ドル(約500万円)も無駄に払わせた!」
ということを糾弾する内容で、
そもそも怒っている金額から言って舛添知事とケタが違います。
そして、ちと文章が読みづらくてよくわからない部分はあるものの、
●イタリアへの航空券は2,607ドル(約30万円、往復or片道が不明)
●パリへの航空券は2,762ドル(約33万円、同上)
という数字が出ておりまして、明らかにこれも
ファーストクラスではなくてビジネスクラス未満です。
※記事が書かれた2015年9月の1ドル=約120円で試算
※あくまで報道記事であり、行政の公式情報はまだ未確認
国際派であり聡明な舛添知事であれば、
すでに自らの過ちにはお気づきのことと思います。
何かを改めることは、決して恥ずべきことではありません。
賢明なるご判断をしていただけるよう、引き続き提言を行っていく次第です。
あ、ちゃんと他の仕事もしています!
明日からはしばらく、舛添知事ネタ以外を発信しますね…
それでは、また明日。
関連過去記事:
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おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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