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気分は毎日、受験生…地方議員が日々感じる、本音のホンネ

選挙の話

2015年4月の統一地方選挙が迫っておりまして、
改選を迎える地方議員の地域活動が活発になってきてますね。
といっても、市井の方はまだそんな気配は感じてないと思いますが…。

「統一地方選挙」とはその名の通り、市区町村議会選挙、
都道府県議会議員選挙、首長選挙が4年に一度、一斉に行われることを指します。

議会の解散や首長リコールなどで、時期がずれた地方自治体も多くなってきましたが、
それでもまだ大半の自治体で選挙が一斉に行われますので、そのインパクトは相当なものです。

毎回、多くの新人たちが政界に挑戦する登竜門。
この選挙への挑戦を考えている方々から、相談や質問をいただく機会も
にわかに増えて参りました(いつでも歓迎です!)。

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(写真は選挙のイメージです)

我々みんなの党も、現職議員の一次公認を概ね終えて、
新人候補発掘のためのプロセスに入りつつあります。

「地方議員に挑戦してみたい!自分に合った政党から出馬したい!」

という方は、ぜひ下記の公認ページも覗いてみてください^^

みんなの党 地方選挙の公募
http://www.your-party.jp/guides/local-election.html

「実際に、政治家になってみた感想はどうですか?」

志望動機と並んで、政治家志望者からよく聞かれる質問です。
これに対して、最近は

「毎日、直前期の受験生の気分」

と答えるようにしています。
その心は…日々、気が休まる時はない

ご存じの通り議員は、会社員と違って、
議会中以外は定められたスケジュールがありません。

政策をやるも地域活動をやるも選挙対策をするも、すべて自分次第。
有り余る時間というリソースを、完全に自分で差配していくことになります。
かといってもちろん、さぼってて良いはずがありません。

「正しいやり方」がない中で、自由な時間を使って、自分で信じた道を進んでいく…。
でも、それが正解なのかはわからない。手ごたえは、はっきり言ってない。
無駄に焦る。周りを見渡す。また焦る。。

これって、どこかで味わった気分なんだよなーと思ってたんですが、
最近確信に変わりました。ああ、完全に受験生の時のメンタルだ、と(苦笑)。

大学受験生も、別に誰にどう勉強しろと強制されるわけではありません。
(両親や予備校の先生が指示する部分もありますが)

学校が終わった後の時間は、どのように使おうと自分の自由。
別にさぼって寝てても、部活に打ち込んでもいいわけです。
でもそうすると、周りの受験生が勉強しているのを見て、無性に焦りを感じる。。

勉強をしていても、自分のやり方が正しいのか確信が持てない。
色んな参考書に手を出してみては、周りをみて焦って変えてみる。
模試も、頻繁にあるわけではない。結果がついてこない時もある。また焦る…。

なんか本当に、日々そんな感じなんですよ。

特に政治家の仕事の「成果」は、自分自身ですらわかりづらいものです。
とりわけ野党の我々は、掲げた政策がそのまま議会を通ることはありません。

もちろん、政策実現のために働きかけたり、情報発信をしたりするのですが、
それが果たしてどこまで現実に寄与しているのか…そんなことをしてるくらいなら、
地域を回って次の選挙に向けた活動をした方がいいんじゃないか…。

また、うっかり寝坊してしまった後、Facebookで朝の駅頭をやっている
ライバル議員の姿を見た時とか、自分が行き損ねた地域イベントを発見してしまった時とか、

「ああ、やっちまった!」

と思って、すんごい精神的に消耗したりもしています(苦笑)。
夏休みだって取ろうと思えば長期間で取れますけど、
もう清水の舞台から飛び降りる気持ちですよね。。

何が言いたいかと申しますと、
地方議員をキャリアとして考えている方の中で、

「今の仕事は〇〇で××だからちょっと…
 もっと社会や人に貢献できる、やりがいのあることがしたいんです!」

という方が多くいらっしゃいますが、
地方議員もけっこう、やりがいを感じるのは大変よ?
ということです。

強大な権力を持っている首長と違い、議員はしょせん何十分かの一。
「やりがい」「手ごたえ」をダイレクトに感じる機会は少ないですし、
民間企業以上に年功序列(当選回数・期数順)が厳しい世界でもあります。

「こんなの、自分がやりたかったことじゃない!」

と思うことも多々あるでしょう。
見かけの年収こそ高いですが、社会保障もない極めて不安定な立場。
日々、次の選挙に向けたプレッシャーは相当なものです。

そして、「まずは発言力を持たないと…」と当選を重ねることが目的となり、
いつしか青雲の志を忘れてしまう例は枚挙に暇がありません。

私も(自分の宣伝も兼ねて)ブログでは華々しいことばかり書いているので、
地方議員志望者に向けて、たまには厳しいことも書いてみました。

なお、選挙の出馬を考えるにあたり、

「政治家になるには本」

が巷にたくさん出版されておりますが、
こういうのは情報鮮度が命ですので、もし手に取られるのであれば
最近上梓されたこちらの本をオススメします。

まあ、先輩の遠藤ちひろ議員が書かれた本なんですけどね!
29日(金)には出版記念イベントも行われるようですので、
地方議員をキャリアとして検討されている方はご注目くださいな。

繰り返しになりますが、私自身も、地方議員選挙の出馬を考えている
若手政治家志望者の方々の相談には、いつでも応じる所存です(年上でもOKですが!)。

こうした厳しい現状を知ってなお、
政界の挑戦してくれる気鋭の人材を、我々はいつでもお待ちしております。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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