※これまでのあらすじはこちら。
http://otokitashun.com/tag/tochijisen2014/
田母神陣営へはこちらから確認のお電話をしたところ、
「選挙期間中に対談なんて無理だよ!始まる前から終わった後ならいいけどねえ…」
という非常に素直なリアクションをいただきました(苦笑)。
街頭演説などを中心に選挙戦を闘っている陣営なので、
文字通り分刻みのスケジュールを送っているのでしょう…。
田母神俊雄HP政策集
http://www.tamogami-toshio.jp/#policynavi
■いち早く政策を発表、その内容も充実
すべての候補の中で、もっとも早く政策を発表した田母神陣営。
その内容もなかなか手堅いものになっています。特に防災・危機管理が充実。
政策ページは箇条書きになってないので、トップの3分動画の主張を順番に並べると、
1.防災・危機管理対策(東京強靭化、電線地中化、公共事業)
2.東京五輪(おもてなしの準備)
3.経済政策タモガミクス(減税×公共事業の拡大?!)
4.子育て支援(子育てコンシェルジェの配置、女性副知事起用)
5.地域コミュニティ再生(町内会復活、孤独死ゼロ)
6.エネルギー政策(原発再稼働)
7.外国人参政権反対、靖国参拝に賛成
となります(動画だと9つだけど、7つにまとめました)。
かなり真っ当、というよりあまりケチのつけるところがない政策集です。
(原発再稼働と靖国参拝は思想的に賛否がありますけど)
強いて突っ込むとすれば、3番の経済政策ですね。通常、減税を唱える政治家は
公共事業には慎重な立場です。「大きく集めて、大きく使う」のが公共事業だからです。
減税した場合、公共事業に投資する財源はどこから捻出するのでしょうか…?
■政策よりも、思想的背景と支援層で判断される候補?!
田母神候補は、政治的思想でいうとコミュタリアン(共同体主義者)に分類されます。
地域のつながりや伝統的思想を大事にする立場の政治家さんですね。
そして日本を代表するコミュタリアンが、何を隠そう石原慎太郎氏です。
余談ですが、大阪の橋下市長は元来リバタリアン(自由主義者)で、
思想的に相反する政治家がタッグを組んでしまったことが
日本維新の会の不幸であり、崩壊を招く最大の要因だったりします…。
まず第一に、こうした地域や伝統を旨とする都市づくりがいいのかどうか、
そこが判断の分かれ目となります。まあ確かに東京は地域のつながりが
希薄になりすぎた面もある気はしています(私は元来リバタリアンですけどね)。
もう一点、多くの皆さんが口にするのが
「田母神さん、政策はいいけど支援者がね…」の一言。
いわゆる「右翼」「ネトウヨ」に激しく支持されている田母神さんを、
諸手を上げて投票先に選択することに抵抗のある無党派層は多そうです。
個人的には仮に当選したとして、実際の都政運営に
こうした勢力の思想が持ち込まれることはあまりないような気もしています。
あくまで原発容認、公共事業推進の是非など政策で判断されるべきでしょう。
■おときたによる総評
支援者の(一部に間違った方向に)熱心な運動により損をしている候補者ですが、
都政に対して真摯に考えて政策立案している姿勢には当初より好感を持っています。
ただし、個人的にはもっとも重要な「都政改革」「議会改革」について
一切の言及がないのがマイナスポイントです。心象ですがITにも疎そうなので、
オープンガバメントなんて絶対に進まなそうな気がする…。
個人的な知り合いが選対本部から更迭されたりと、
若い人の意見や新しいアイディアが闊達に採用される
多様性ある都政運営チームが結成できるのかにも、やや疑問があります。
そんな私の所感が参考になれば幸いです。
残り「主要」2候補に続く!
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
twitter @otokita
Facebook おときた駿
Instagram @otokitashun
買って応援!
下記リンクから飛んで、Amazonにてお買い物をしてみてください。
発生した収入は、政治活動の充実のために使用させていただきます。
Amazonでお買い物
Tags: 都知事選2014