維新代表選:当面延期 分裂で困難、公開討論会は中止
http://mainichi.jp/select/news/20150904k0000m010120000c.html
憲政史上初の、公党の代表選による「一人一票選挙」の実現が、
残念ながら実施困難になっている状況です…
https://ishinnotoh.jp/leader2015/
これ自体も大変残念なことですけど、
他党のことながら気になるのが党員について。
今回の代表選挙が決まってから、党員数は5万人以上増えたといわれています。
今回、維新の党はこの「一人一票代表戦」をウリにして、
急速に党員数を拡大しました。その原動力になったのは、
やはり所属の地方議員たちの力でしょう。
よく言われていることですが、国政政党に所属している地方議員たちには
「党員獲得のノルマ」がたいていは設定されます。
かつて所属していたみんなの党はそれほど厳しくありませんでしたが、
とにかくこの党員集めはキツイ!ハードルが高い!
なにせ、党費として年間数千円という
決して少なくない金額を納めてもらわなければなりません。
「オトキタくんは応援しているけど、別に党員ってのは…ねえ。。」
そういって何人の支援者の皆様に断られたことでしょう。
一昔前までは
「名前だけ貸してください!登録はこちらでやっておきますから」
といって、党費などをすべて地方議員が肩代わりするということが
平然と行われていた時代もあったようです。1000人がノルマだとすれば、
年会費が一人2000円として年間200万円の出費!!
最近は取り締まりが厳しくなったので、
こうしたことはあまり行われなくなったとはいえ、
とにかく党勢拡大のための負担が大きいことは依然として変わりません。
■
そこまでして党員を拡大しているのに、
こうした「分党だ、離党だ」という騒ぎについては
十中八九地方議員は蚊帳の外に置かれます。
「おいおい、オトキタくんに言われて党員になったのに、満足な説明もできないのか?」
このようなことも、何度言われたことでしょうか…。
たしかに刻一刻と変わる永田町の情勢を、イチイチ遠方にいる
地方議員たちに説明することは困難を極めることは理解できますが、
本当に政局の混迷というのは誰に対しても不義理なものでしかありません。
こうしたニュースを目にする度に、
昨年末の自分の立場が思い返されたりする初秋の夜です。
ぜひ皆さまの中に、
「地方議員に進められて、党員になったのに!」
という方がおられましても、
少しだけ優しい目で見守ってあげて欲しいと思う次第です…
簡潔ながら、本日はこんなところで。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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