投票日って何を書けばいいのかイマイチ迷うところなのですが、
気になるニュースが流れていたのでこちらをご紹介。
<教員免許>国家資格に 自民提言へ、資質向上図る(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150426-00000002-mai-pol
教育の質を高めることを目的として、
教職免許を「国家資格化」することを自民党の部会が提言するそうです。
現在、教職免許を履修している私としては見過ごせない問題です。
学業に関する過去記事はコチラ(ほとんど雑談)
http://otokitashun.com/tag/%E5%AD%A6%E6%A5%AD/
そもそも教職免許は国家資格ではなく、
その発行主体は都道府県で大学の在学中に取得することができます。
国家資格化するとどう変わるかというと、
【これまで】
大学卒業(在学中に教員免許取得)→採用試験→教員に
【国家資格化すると)
大学卒業→国家試験→2年程度の研修→教員免許取得→採用試験→教員に
となります。
要は、医者や弁護士と同じ形式になるわけですね。
■
確かにハードルは上がりますので、
突破してくる人材の熱意や試験スキルは向上するかもしれません。
しかし、これには個人的には賛成しかねます。
「教員」は一般的に大学からそのまま就職するので、
民間の社会経験がないまま人に教える立場になります。
もちろん教員の世界はそれはそれで一つの社会経験ですが、
「閉鎖的」「一般の常識からかけ離れている」との批判が多いことも事実です。
個性豊かな人材を排出し、世界と戦える人材を育てるためには、
教員にも様々なバックグラウンドを持つ人がなるべきではないでしょうか。
民間で様々な経験を詰んだ人々が、セカンドキャリアとして教員になる…
そもそも私が教職免許に興味が出たのも、
「元議員が公民とか教えたら、めっちゃ面白くない?!」
というのがきっかけの一つでした。
(もっと色々と勿論理由はありますが)
しかしこのように国家資格にして取得までに長い時間を要するようになれば、
ますます民間の世界から教員になる人材は減っていくことが予想されます。
現在の教職免許すら、「3週間or4週間の教育実習」というのが高いハードルになって、
仕事を持つ社会人が仕事をしながら資格を取得することは極めて困難です。
むしろこの「資格」自体の取得は緩和し、
採用試験のハードルを上げて競争をさせることで、
教師の質を向上させていくほうが現実的のように思います。
■
ペーパー試験を強化したり資格化するのって、
「やってる言い訳」が立ちやすい、いかにも官僚的な解決策なんですよね。
確かに競争を促すことは不確定要素が高くリスクはあるかもしれませんが、
教員の世界がますます閉鎖的で参入障壁の高いものにならないことを祈るばかりです。
本日は0時ごろに当確が発覚するようです…ドキドキ。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
twitter @otokita
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Tags: 学業