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女性や母親はそもそも不利?朝から晩まで立ち続ける人が有利な「根性ゲーム」の選挙戦

選挙戦も終盤、5日目です。

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今日も斉藤りえ候補は、唯一の武器である筆談ボードを片手に
たくさんの方々と会話・握手をさせていただきました。ありがとうございました!
※筆談ボードは、一対一で見せる分には公選法上問題ありません

4歳のお子さんを持ちながら選挙戦を闘う斉藤りえ候補は、
残念ながらその選挙活動にも制限がかかります。シッターにある程度お願いしているとはいえ、
私が以前やったように始発から終電まで駅に立ち続けるわけにはいきません。

公的に選挙活動ができるのはあくまで、朝8時から夜8時までの12時間。
ところがその時間の前後でも、「あいさつ活動」であれば事実上容認されています。
そのため、ほとんどの候補たちが時間外にも駅前に立って挨拶をしている状態です。

やはり有権者も人間、「頑張っている人に対して情がわく」ことは否めません。
特に以前の私のように、何ら地盤や後ろ盾も、実績すらない新人にとっては、
長時間がんばる姿を見せることで「覚悟」を示すしかないわけです。

すると、どうなるか。
体力のない女性や、小さなお子さんを育てる母親は圧倒的に不利になります。

斉藤りえも選挙期間が近くなってから朝7時からの活動や、
夜9時~10時まで夜の挨拶を活動に加えておりますが、
4歳のお子さんと触れ合える時間は明確に減り、

「最近、えま(娘の名前)が抱っこさせてくれなくなったの…」

と悩みを吐露していました。
子どもは敏感にこういう部分を感じ取ります。
寂しい思いをしているのでしょうね。。

もっと言えばそもそも本来、選挙期間中以外の運動は禁止されているはずです。
ところが

「政治活動であれば良い」

という名目で事実上、事前運動なしで当選することはほとんど不可能になっています。
こうして選挙は「時間と体力をかけるほど有利」な根性論の世界に突入していくのです。

本来は短期決戦、1日12時間×7日間の選挙戦がルールであり、
公職選挙法はそのために世界一厳しく複雑な禁止事項を設けています。

しかしそれは形骸化し、結局はお金と時間をかけた人が有利になっている状況は
抜本的な見直しが必要であると、子どもを持つ女性候補の応援をして改めて感じるところです。
(ただし現状、「若い女性」というだけで代わりに入る浮動票が存在するのは事実)

もちろん厳密な短期決戦になれば今度は
元から知名度がある現職が圧倒的有利になるなどの欠点もあり、
すべての人に公平・中立なルールづくりが極めて難しいのは事実です。

それでも今回、障がい者を前提とされていない理不尽な文書区画のルールなどを含め、
本当にこの辺りで公職選挙法の見直しは国民的な議論がなされるべきだと思います。

現状のルールで勝ち上がってきた政治家たちは、
自分たちが勝ったそのルールを敢えて変更することに極めて消極的です。
こうした現状を打破するのはやはり、皆様からの声と世論しかありません。

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聴覚障がいの当事者であり、働く母親でもある斉藤りえの挑戦が、
この議論の大いなる呼び水となることを願ってやみません。

とはいえまずは現行のルールで勝たなければならないのは事実。
残り二日間、全力で走り抜けます!

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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