本日、日本を元気にする会の第一次公認が発表され、
昨日お知らせした「筆談ホステス」こと斉藤りえさんの公認会見が行われました。
昨日の本人ブログでの発表以来、想像以上の反響をいただき、
私の元にもたくさんの問い合わせが来ています。
ネット上での反応も様々です。
「ハンディのある人も政治に参加するのはいいと思う」
「バリアフリーな議会の近未来を是非みてみたい」
「言語聴覚障害者の参政権不足の問題に一石を投じて欲しい」
などの好意的な意見も多く寄せられる一方、
「聞こえない・しゃべれない人間に議員ができるわけがない」
「議会に通訳を入れるなんて、時間と税金の無駄遣い」
といった辛辣な意見もありました。
賛否両論が起こることは想定の範囲内です。
まさに、「ここからがスタート」なのだと思います。
■
そんな中、IT活用などで意欲的な政策に取り組み、
私の尊敬する政治家の一人である熊谷俊人千葉市長が
こんなツイートをしてくださっていました。
“筆談ホステス”の斉藤りえさん 政界進出挑戦を表明 (スポニチアネックス) – Yahoo!ニュース http://t.co/N5TauOQLbw
政界進出とあったので国政かと思ったら23区の区議選。生活に身近な課題を解決するために基礎自治体の議員になることは特別ではないです。
— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) 2015, 2月 25
多くの方は未だに議員=いわゆる政治家、というイメージかもしれませんが、国会議員や県議会議員と異なり、本来市区町村の議員は専業議員というより住民代表的な立場で、それぞれの立場を代表して民主制の中で住民意見を反映させるために存在します。片道切符ではなく目的を果たせば、また戻る世界です
— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) 2015, 2月 25
>本来市区町村の議員は専業議員というより住民代表的な立場で、それぞれの立場を代表して民主制の中で住民意見を反映させるために存在します。片道切符ではなく目的を果たせば、また戻る世界です
まさに、その通りだと思います。
数十人いる議員の中に、様々な立場の人間がいるのが本来の地方議会の姿です。
ベテランの男性議員が議席を多く占めていることこそが、むしろ異常な状態なのです。
「言語聴覚障害者を受け入れる環境が整ってから挑戦するべき」
「子どもだって小さいのに…子育てと両立できるようになってからの話しでは?」
そうした意見も散見されました。
それができれば、どれだけ素晴らしいことでしょう。
何かを変えるためには、誰かが道を切り開かねばなりません。
当然、それは文字通りの「茨の道」です。
政治家ともなれば、ありとあらゆる批判にさらされます。
それなのに、金銭的にはまったく恵まれた職業ですらありません。
斉藤りえさんほどの知名度があれば、もっと楽な道がいくらでもあったでしょう。
それでも、「自分が障害を持って生まれた意味があるはず」と立ち上がった彼女の挑戦を、
私は側でしっかりと支え、ともに乗り越えていきたいと思っています。
…なんか結婚式の新郎みたいなセリフになりましたが、
そういうことは一切ありません(笑)。念のため!
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さて、彼女と出会ってからまだ二ヶ月弱ですが、
多くの時間を共にし、数万字にも及ぶメッセージをやり取りし、
わずかな期間でもこれまでまったくわからなかった「気づき」を得ています。
初めて本格的な政策勉強会に一緒に出席して、
その情報保障に大変な苦労をした話は以前に書きましたが、
90分で一万文字以上タイピング!聴覚障害者の方と、勉強会に行ってきた。
http://otokitashun.com/blog/daily/6352/
もっと細かいことでも、
例えば複数人での打ち合わせが全然思い通りに進まなかったり。
駅で待ち合わせをするときも、
「改札のところ集合で、着いたら電話して!」
なんてことができないので、
詳細に場所を擦り合わせておかないとなかなか会えなかったり…
また先日、彼女と一緒にスーツを買いに百貨店を回ったのですが、
(選挙・政治の戦闘服といえばスーツ!)
店員さんが、英語で話しかけてくるんですね。
話しかけても通じないから、外国の方だと思われるんです。
なるほど、確かにな…と妙に納得してしまいました。
私も立場が逆なら、同じことをするかもしれません。
「すみません、耳が聞こえないんです」
ジェスチャーでそのように伝える彼女の姿を見て、
ああ、小さいころからこうしたことが沢山あったんだろうなあ…と、
なんだか胸にこみ上げてくるものがすっごくありました。
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彼女と行動するようになったわずか二ヶ月弱の間で私自身、
いかに政治や行政が使う「バリアフリー」という言葉が、
それ単独では空虚で机上の空論に過ぎないかを実感しつつあります。
手話や字幕といったテクニカルな問題だけでは、決して解決できないこと。
初めはもどかしく感じても、私たち自身の「意識」を変えていかなければならないこと。
当事者と、それを側で支える人間の両方がそれを実感して初めて、
本当のバリアフリー社会への変革が起きるのではないでしょうか。
りえさんと、同じく女性候補の仲間たち。
政治の世界では圧倒的な少数派である私たちの闘いは、始まったばかり!
私自身、今後も感じたことをありのまま伝えていきます。
不勉強を露呈するかもしれません。傲慢だった事実が明るみにでるかもしれません。
それでも、まずは「知ること」「当事者意識を持つこと」から始まるのだと思います。
引き続き、力を貸してくれる方を募集しております。
3/15(日)19:00~のキックオフパーティーの参加者も募集中です。
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おときた駿・斉藤りえ事務所お問い合わせフォーム
http://otokitashun.com/contact/
宜しくお願いいたします!
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
twitter @otokita
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Tags: 2015統一地方選挙, 斉藤りえ, 筆談ホステス