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「税金で食ってる人」には、何をしてもいいの?政治家だって人間である

日々のこと

ブロガー議員として情報発信を続けること365日。

ありとあらゆる誹謗中傷にさらされ続け、
もはやストレス耐性がMAXになっている私ですが、
先日久しぶりにカチンと(いやブチンと)くる出来事がありました。

感覚的にかなり不躾な、上から目線の質問メールがくる
(公人なんだから回答するのは当然、というスタンス)

それなりに時間をかけて丁寧にメールで返信する

相手方から「この回答をSNSで公開したい」との打診がくる。
日曜日の夕方だったので、翌日に返信しようと思ってとりあえず置いておく。
(狙いが見えてて嫌だったけど、想定内だったので許可するつもりだった)

こちらが返信する前に、許可無くSNS上で批判的なニュアンスとともに公開される
返事を待たずに晒した理由は、

「電話したけど、事務所に誰もいなかった(日曜日の夕方に)」
税金で働いているのだから、まあいいでしょう(ほぼSNS原文ママ)」

本当に頭にきました。
それはもう。

怒りのポイントはいくつもあるのですが、最大の点は
「公人(政治家)にならば何をしてもいい」と思っているスタンスです。

当初は許可を求めていることから、恐らくはご自身もお分かりの通り、
私信であるメールのやり取りを許可無く公開することは極めて無礼な行為です。
友人同士でやれば、即座に絶交されることは間違いありません。

でも政治家みたいな、「税金で食ってる人間」には無礼な対応も許される
そういう理論をお持ちなのでしょう。

「事務所に電話したんだから、いない方が悪いよねー」

という言い方でしたが、
税金で食ってる政治家は日曜日も24時間はたらけ!ということなのでしょう。

ここまであからさまにひどい例は稀ですが、
こうした考えに近い人は非常に多く存在しますし、
対応を強いられるたびにぐったりと疲れるのが実状です。

なおこちらの方。
許可無く公開したことについて抗議を行い、
形の上では謝罪をしていただいたのですが、その後も

「有権者からの質問です」
「答えによっては、支持することを考えないでもない」
「こちらの質問内容は公開するし、回答も転載させてもらいたい」

と、真面目に回答すれば数時間はかかるとわかりきっている、
複雑な難題をメールでぶつけてきています。「質問内容は公開する」というのは、
回答しなければ「そういうことになる」という意味合いでしょう。

…敢えて言います。
「思い違いをしないでいただきたい!」と。

私はたしかに皆さまの税金から議員報酬をいただいていますが、
あなたに食わせてもらっているわけではありません
私の時間は都民・有権者すべてのものです。

または、政治家なんて

「自分は有権者だ」
「対応次第で支持してやる」
「次の選挙で、票を入れてやらないぞ」

そう言えば簡単に動くのだと思われているのだとしたら、
ずいぶんと軽く見られたものだと言わざるを得ません
少なくとも私の志は、もっともっと高いところにあります。

それを綺麗事で終わらせたくないし、
そうならないために実際に行動しています。

そしてやはり、人と人とのコミュニケーションの基本は「信頼」です。
それは私人であろうと、公人であろうと変わらないと思います。

信頼関係のある方からであれば、どんな無理難題でも丁寧に対応したいですし、
見も知らぬ初対面や匿名の方からぶしつけに質問や意見を投げつけられれば、
回答したくもないしおざなりな対応になってしまいます。

「政治家は応援メッセージには反応するのに、都合の悪い批判には対応しない」

という批判を目にすることもありますが、そりゃそうですよね。
明らかな悪意や、返信しても揚げ足を取られるとわかっているリプライやメールに、
誰が好き好んで対応しようと思うでしょうか。

本当に意見を届けたいと思うなら、それなりの表現とやり方があるはずです。
そして少なくとも私は、どんなに耳が痛くても建設的な批判であれば、
聞く耳と行動する身体を持っているつもりです。

信頼関係や礼儀の一切ない方。
批判のための批判や、自分の論説を披露するためにFacebookに現れる方。
著しく時間を奪われる質問や対応をメールで求めてくる方。

いつも判断に迷いますし、いろんな議論があることも承知した上で、
こうした方々に対しては一定の「線引」をさせていただきたいと思います。
選挙が近くなろうとも、このスタンスは決して変えません。

こういう対応や判断に疲れて結局、
政治家はネット発信をやめたり、ブロックしたりしちゃうんだろうな…
とつくづく思ったので、批判を承知で今日は敢えてこのことを記事にしました。

お互いが不幸・不快にならないコミュニケーションを図る、
信頼関係をまず築くべきなのは、ネットもリアルも一緒です。
あまり公人や政治家を見下したところで、社会にとって良いことはないように思います。

よりよい双方向コミュニケーションができるよう、
私も引き続き努力していきます。皆さまも少しだけ、
こんなことを考えていただければ幸いです。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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