政治家・議員の過去の職業や言動について、
大きく取り上げられることが増えてきています。
人間だれしも過去を否定したり、完全に消すことはできません。
そこにあるのは、賞賛されることばかりではないかもしれません。
しかしながら、どんな経歴の持ち主であれ、
「あいつはひどいヤツだから、ひどい目に遭っても仕方ないし、文句を言う筋合いはない」
などという理屈は絶対に認められませんし、
それは公人であれ私人であれ同じはずです。
これは、多くの方に納得していただけることだと思います。
参考:「あいつはひどいヤツだから、ひどい目に遭っても仕方ないし、文句を言う筋合いはない」という恐ろしい論理
http://www.ikedahayato.com/20140628/8697737.html
逆に意外な経歴があったり、厳しい過去があったがゆえに、
それが現在の活躍につながる例だって枚挙に暇がありません。
あの「ヤンキー先生」も、自身の生徒時代には暴力事件を起こすなど、
荒れた経験があります。でもそれがあるからこそ、どんな生徒の気持ちも
わかる先生になり、今では衆議院議員として活躍をしています。
ただ、こうしたエピソードはどうしても、政界では例外的になりがちで、
多くの有権者が政治家に無謬性・純粋性を求めるあまり、
その参入障壁を著しく高めています。
「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい。」
という、キリストの言葉を引くのは大げさかもしれません。
ですが、石を投げられるものでなければ政治家になれない、というのであれば、
この国で政治家になろうと思う人が一体どれほど出るでしょうか。
一部の有権者自身のこうした態度が、無意識のうちに政治家の可能性を封じ込め、
新しい政治家の目を摘み取り、自らの選択肢を減らしているのかもしれません。
■
かくいう私自身も、ご存知の方も多いかもしれませんが、
以前にセクシャルマイノリティの方たちに対して
不適切な表現をしてしまったことがありました。
また、過去に親密な関係になった女性との間で、
認識の相違からトラブルに発展してしまったこともあります。
どちらも、私の至らなさが原因ではありますが、
誠実な姿勢で真摯に対応を続けることで、
わだかまりを解消することができました。
大変お恥ずかしいことですし、正直、隠したい気持ちもあります。
しかしそういった過去があっても、人間は必ず変わる、
前に進むことができるのではないでしょうか。
いま現在は、一部のLGBT支援団体の方と連携し、
警視庁のHPの表現改善などにも取り組んでおりますし、
働く女性・子育て支援も重点政策として掲げています。
人間としても政治家としてもまだまだ未熟でございますが、
若き議員たちに引き続き、ご指導ご鞭撻をいただければ幸いです。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
twitter @otokita
Facebook おときた駿
Instagram @otokitashun
買って応援!
下記リンクから飛んで、Amazonにてお買い物をしてみてください。
発生した収入は、政治活動の充実のために使用させていただきます。
Amazonでお買い物
Tags: 雑談