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自民党的統治の中核、政策活動費はどこまで見直されるか。その意味とは。

日々のこと

ようやく自公が合意した政治改革案が発表されました。

やはりポイントになるのは、予想より踏み込んだ政策活動費です。

6. いわゆる政策活動費の使途公開
いわゆる政策活動費については、支払いを受けた者がその使途を報告し、収支報告書に記載する。

どのように公開するかについて不透明なので、骨抜きにならないように具体的な制度設計まで注視をしなければならないのは言うまでもありませんが、自民党が妥協してここまで踏み込んできたことの衝撃は大きいものがあります。

【独自】安倍氏、2013年参院選で候補者に現金100万円 「裏金」か 収支報告書に記載なし
https://news.yahoo.co.jp/articles/712f8877991f2ec41ea7a73960e48bc4c4cf8673

奇しくも時同じくして核心に迫る報道がなされていますが、政策活動費における使途の本丸は「お金配り」です。

誰に・いくら渡ったかわからないように、国会議員や地方議員に使い勝手のように「裏金」を配ることで、所属議員らの忠誠心を確固たるものとしてガバナンスを強化する。

これが自民党的統治システムの本丸中の本丸であるはずです。

具体的な制度設計はなお不明であるものの、自公合意の「支払いを受けた者がその使途を報告し、収支報告書に記載する」という縛りがかかると、

・誰に、いくら配っているかを伏せておく
・使い勝手の良いお金として渡す

という2つについては少なくとも不可能になるので、自民党的統治システムの強みの一つが失われることになります。

そもそもいわゆる政策活動費は政治資金規正法の趣旨から逸脱する脱法的な制度であり、その見直しの必要性は長年指摘されながらも、ここまで自民党が追い詰められなければ動かなかったボーリングのセンターピン。

日本維新の会としては、プライバシーの配慮などについては一定の理解をするところであることから、正面から新たな制度を政治資金規正法内に構築し、外部監査を前提としてプライバシー等の部分を伏せた形での情報公開を徹底する仕組みを提案しています。

自公協議で詰められなかった細部について、建設的かつ具体的な提案ができるよう維新としてもアクションを定めていきます。

また、もう一つの最重要事項である企業団体献金の廃止に自公が一切踏み込んでいないことは甚だ遺憾であり、その点も含めて政治資金改革について安易な妥協をするつもりは一切ないということは付言しておくものです。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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