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一回限りの「定額減税」は百害あって一利なし?!標準化作業にも黄信号

日々のこと

「定額減税」は忘れた頃にやってくる…。

昨年、議論を巻き起こした岸田総理肝いりの「一回限り減税(所得税・住民税)」についての法案審議が参議院で進んでいます。

1回こっきりの減税を住民に施すためには、複雑な計算で金額を算出し、そのために新たなシステムや人手が必要になります。

当然、自治体の業務負担は爆増することになり、各自治体からは悲鳴にも似た怒りの声が上がり続けているわけです。

「定額」であれば、これまで実務実績もある給付の方が自治体負担は遥かに軽いにもかかわらず、「減税」と言いたい国会議員に地方自治体が振り回される。

なんとも度し難い話であり、この定額減税そのものについては強く反対の立場です。

しかしながら、法案としては他の税制と混ざって出されてしまっているので、全体としては賛成になってしまうのですが…。

そして定額減税の問題点は、この政策一つの中にとどまりません。

各地方自治体は「自治体情報システム」の標準化作業を2025年度末を期限として進めていますが、定額減税のシステム構築作業が横入りしてきたことによる、こちらの標準化作業にしわ寄せが行っているわけです。

まさに、百害あって一利なし状態の定額減税…。

ということを細かく取り上げて30分間の質疑を行いました。

標準化作業の支援については、総務省とデジタル庁が連携して行っていくということですが、ゆめゆめ定額減税の影響で重大な遅延やトラブルなどが発生しないよう、引き続きしっかり注視してまいります。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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