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裏金問題に足を取られ続ける岸田総理に、本気の憲法改正はできるのか

日々のこと

自民党の党大会にて、岸田総理が改めて憲法改正について言及した部分がニュースになっています。

>岸田文雄首相(自民党総裁)は17日の党大会で、今年9月までの自らの総裁任期中の憲法改正実現を目指す考えを改めて示した。「条文案の具体化を進め、党派を超えた議論を加速する」と述べた。
(産経新聞記事より抜粋)

しかしながら、岸田総理の心意気とは真逆に、衆参の憲法審査会はまったく動いていません

昨年であれば、予算委員会審議後に衆議院の方でまず憲法審査会が動いていました。

ところが今年は、政治倫理審査会が終わらないなど「政治とカネ」問題が未解決であることを理由に、開催についての与野党合意が取れていないこと等から、開催のメドが立ちません。

自民党が裏金問題に対してまったく自浄作用を働かせられないことは大問題ではありますが、憲法審査とはまた別の話であり、憲法審査会と政治倫理審査会は同時並行でやるべきです。

ただ、裏金問題がくすぶったまま憲法審査を進めても、国民感情がついてこないことも事実でしょう。

だからこそ、本気で岸田総理が憲法改正を前に進めたいと思うのであればなおさら、裏金問題に全身全霊でぶつかり早期に決着をつけるべきなのです。

すでに問題が発覚してから丸4ヶ月以上が経過しています。

にもかかわらず、裏金を作っていた派閥の幹部が未だに「私も理由を知りたいくらい」と他人事のように公の場で発言しているのは、どう考えたって異常事態でしょう。

100年前の古文書の調査をしているのじゃないのだから、事情を知っている方々に徹底ヒアリングをして、なぜ裏金づくりが始まったのかの理由を解明する。

そのうえで、裏金作りに関与してきた議員たちには、考えうるもっとも厳しい処分を行う。

それから満を持して、憲法改正の条文案を党内で早急に進め、国民投票への道筋をつける。

ここまでやれれば本気なのだと思いますが、今の岸田総理に果たしてやりきれるものでしょうか。

私も超党派での憲法改正条文の策定(緊急事態条項)の実務者でしたが、条文化というのは想像以上に骨が折れる作業です。

多くの議員の理論や感情を総合調整するのは並大抵のことではなく、他大な労力と時間を要します。

総裁選までに残された時間は約半年。常識で考えれば間に合いませんが、岸田総理の覚悟を見定めたるとともに、憲法改正に向けて協力できることは協力していきます。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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