先日の予算委員会で大きくメディアに取り上げられた内容の一つが「更迭した安倍派の裏金議員たちは、もはや政務三役などに登用できないのではないか?」という質疑です。
>日本維新の会の音喜多政務調査会長は、自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受けて「『裏金』議員たちの疑惑は当分、払拭(ふっしょく)されないし、法的な処分が下る可能性もある。この間は政務三役などの要職への登用は極めて難しいのではないか」と指摘しました。
>これに対し岸田総理大臣は「説明責任や政治責任を十分果たさなければ、役職に就いた際、国政に遅滞を生じさせることになりかねず、それぞれの立場を踏まえ責任を果たしたという判断が求められる。国政が遅滞しないよう人事を考えるのは当然だ」と述べました。
(NHKニュース記事より抜粋)
もっと玉虫色の回答が返ってくると予想していたのですが、岸田総理はストレートに「責任を果たすまでは登用しない」と答えました。
政治倫理審査会に敢然と1人で出席したことに続き、これは誰ひとりとして率先して責任を取ろうとしない裏金議員たちに対する総理の「怒り」であることは間違いありません。
先の政治倫理審査会における安倍派幹部たちの「私は知らない」「秘書がやった」「裏金は納税しない」という発言の数々も本当に酷いものでしたが、続いて下村博文議員の出席を巡る調整は難航しています。
下村博文議員は暗に党の許可がなければ出席できない旨を匂わせる発言を繰り返し、白黒がはっきりしないのでついには野党側から書面で出席意向を確認する流れになる始末。
こうしたグダグダに、総理は心底頭にきているものと思われ、その怒りはもっともです。
ただ自民党の内部論理でいえば、これだけ支持率が低下した総理の求心力は低下しており、こうした駆け引きは権力闘争の一貫になってしまっているのでしょう。
これだけの不正を働いておいてつくづく情けないことですが、これが永田町政治・自民党政治の偽らざる実態です。
しかし、総理の怒りからは逃げ続けることができても、世論の怒りからはそう簡単に逃げることはできません。
私たちも引き続き国会審議の中で、裏金議員たちにはひとり残らずきちんと責任を果たさせるように強く提言をしていきます。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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