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まだまだ惑う、不惑の40歳。どん底からの這い上がり、かすり傷でも痛い人生に私たちはどう向き合うか

日々のこと

こんばんは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

今日9月21日に40歳の誕生日を迎えました。18日の記念祭の日が誕生日だと思っていた方が多かったみたいですが、今日なのです!

事務所にたくさんのお花やプレゼントが届きました。本当にありがとうございます。

30代の10年間は思い上がり→挫折→成長の10年間でした。

都議会議員になってから、舛添問題・小池都知事誕生で一気に都政にスポットライトがあたり。

小池ブームで一躍時代の寵児になった私は、連日のテレビ出演などで露出を繰り返し、いつしかそれが自分の実力と勘違いしていたのでしょう。

勝つ気満々で、負けることなど考えもしなかった北区長選挙で、まさかの敗北。眼の前は真っ暗で、頭に浮かぶのは「絶望」の文字ばかり。

まわりからは一気に人が離れていって、「本来の自分」なんてこんなものだと痛いほど思い知らされました。

でも、馬場伸幸代表も記念祭のあいさつで述べてくださったように、あの時に負けてよかった

いったんぺしゃんこになったからこそ、自分の立場で汗をかいて、仲間と一緒に学んで成長する大切さに気づくことができた。

30代後半は、日本維新の会という政党に育てていただき、先輩や仲間とともに歩み、政務調査会長という身に余る立場にもならせていただきました。

今度の衆議院選挙挑戦に向けては、正直、嫌な予感がすごくしています(苦笑)。

上り調子の時の挑戦。一見すると仲間が沢山いる、勢いもある。前のめりで、モチベーションも申し分ない。

その結果、待っているのは北区長選挙のような敗北なのか、はたまた。

40代最初の挑戦は、5年前と同じ結果にならないよう。

挑戦する姿勢は失わず、成長した姿と結果をお見せできるよう、愚直に邁進していきたいと存じます。

さて、せっかくなので小話を、もう一つ。

私はわりと直近読んだ本に影響されやすい人間なのですが、最近「かすり傷も痛かった」という本を出版された箕輪厚介さんという同世代の編集者がいます。

かすり傷も痛かった (幻冬舎単行本)
https://amzn.asia/d/d5WC93G

会社にとらわれるな、空気は読むな、前例のない挑戦をしろ、自分のブランドを築け…

「意識高い系の象徴」「新自由主義の申し子」などと称され、時代の寵児になってテレビ出演も多数。2018年に出版した「死ぬこと以外かすり傷」は15万部に迫る大ベストセラーになった敏腕編集者・箕輪厚介。

その続編である「かすり傷も痛かった」は、その絶頂期から『文春砲』によってほとんどの仕事を失いどん底に落ちた箕輪さんが、当時の自分の言動や姿勢を反省する内容を赤裸々に書いた異色の作品です。

14万部突破『死ぬこと以外かすり傷』の反省と振り返り。

ベストセラー編集者、調子に乗ってドン底へ。
そして考えた、本当の幸せ。

意識高い系ブーム後の「脱競争論」

人生の中で、一心不乱に頑張る時もあれば、すこし休むときもあって良いのだと思う。
ブレながら、矛盾しながら、みっともなくても生きていく。
仕事と違って、人生には答えがない。
競争から迷走に変わった僕の人生が、あなたの人生とどこかで交われば、嬉しい。

-書籍紹介より引用-

箕輪さんと初めて出会ったのは、まさに落選直後の2019年5月。記念祭にも来てくれた元MMA世界チャンピオン・青木真也さんの試合を応援しに行った時でした。

落選直後でズタボロの私に対して、当時の彼はまさに絶頂期。

その発言のすべてはまさに「死ぬこと以外はかすり傷」といった勢いで、暗闇の中にいた私には眩しすぎた。眩しすぎたけど、その明るさに一方では元気をもらって。

そんな彼のすごいところは、その後に行われた参議院選挙の時、二つ返事で選挙応援にきてくれたことです。

どん底からの再挑戦となった2019年夏の参議院選挙。

「応援に来てくれないか」とお願いした多くの著名人たちが「ゴメン、政治には関われない。名前は出せない」と断る中(まあそれは当然なんだけど)、付き合いも浅いのに

「いいよ!もちろんやるよ!友達だから」

と何故かトゥクトゥクに乗って選挙事務所に現れ、YouTubeを一緒に撮影し、チラシにも名前を載せてくれた箕輪さん。

最高に格好良かったし、一番つらい時に駆けつけてくれた人を忘れることはありません。

その彼が今度はどん底に落ちてから、編集者として放ったのがあの「ガーシー」の著作。その発売記念として私はガーシー氏とYouTube対談し、

「すり寄っている」「売名行為だ」

等とすごく批判もされたけど、これを引き受けたのはひとえに箕輪厚介に頼まれたからです。つらい時に受けた恩は忘れない、必ず返す。

40歳にもなると、そんな深い人間関係も増えてくる。

絶頂もどん底も味わったアラサー男性が、競争から迷走をしている状態を赤裸々に書いた「かすり傷も痛かった」は、不惑の40歳を迎えたタイミングで間違いなく読むべき本の一つでした。

調子に乗って、ペシャンコになって、また登って、今度はどこまでいけるかな。

自分が走っているこのレースは、競争なのか、迷走なのか。

色々な想いが駆け巡りながら、人生は続いていく。一つだけわかっているのは、人間は一人では何もできないということ。

とりとめもない話になりましたが、惑いながら、壁にぶつかりながら、40代の10年間も、皆さまとともに歩み続けられれば幸いです。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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