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「いつ解散があるかわからない」という「常在戦場」的な仕組みが、女性が挑戦するハードルをさらに上げているのではないか?仮説

日々のこと

こんばんは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

今年も「ジェンダーギャップ指数」が発表され、日本が後退したことが話題になっています。

この指数の妥当性についてはすでに有識者から多数の指摘が入っているところなので、差し引いて見た方が良いと思うのですが、「政治」分野における日本の後進国ぶりについては重く受け止めざるを得ません。

特に衆議院議員に女性が極めて少ないわけですが、最近の「解散騒動」からこの原因を考えてみます。

何を提示したいのかというと、「いつ解散があるかわからない」という「常在戦場」的な仕組みが、女性が挑戦するハードルをさらに上げているのではないか?という仮説です。

今回の統一地方選では、維新もなんとか女性議員の比率を高めることができましたが、

衆議院選挙に向けた準備をしていると、志望者の男女比は統一地方選より圧倒的にバランスが悪い(男性が多い)と実感しています(女性も増えつつはありますが)。

もちろん要因は一つではないとしても、

「衆議院任期4年間のうちどこかではあるけど、いつ行われるかわからない。その間はずっと公認予定者として政治活動をし続けなければならない」

って、妊娠・出産・育児を控えて流動性が高い現役世代の女性にとってはほぼ完全な無理ゲーだと思うのです(もちろん様々な事情を抱える男性にだって厳しい)。

それに比べれば、時期が明示されている地方選挙や参議院選挙は、その時期から逆算して活動計画を立てていけば良いわけですから、家庭と政治活動・選挙運動の両立が圧倒的にやりやすいと言えます。

実際、他の選挙制度の違いもあるとはいえ、衆議院と参議院では女性の比率は倍以上も離れています。

今回の解散騒乱で「権力者側が、自由自在にいつでも解散させられう制度設計はいかがなものか」と多くの方が感じられたと思うのですが、ジェンダーギャップという視点から考えると、上記のような仮説が考えられるのではないかと。

「常在戦場」っていうと格好良いですけど、いかにもマッチョな考え方・システムでもあるんですよね・・・。

こうしたことも含めて、選挙制度改革が前に進むことを願ってやみませんし、そのための提言を続けてまいります。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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