こんばんは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。
本日夕方には岸田総理の記者会見が行われ「すわ解散か?!」と朝から永田町がザワザワしていましたが、普通に少子化対策の説明でした。まあ、今日の次点ではそうでしょうね…。
岸田総理「情勢をよく見極めたい」“衆議院解散”について
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/541419?display=1
一方で岸田総理は解散について記者から問われると、従来通りの「まったく考えていない」「やるべきことを果たしていく」というようなテンプレ回答ではなく、
「今の通常国会、会期末間近になって、いろんな動きがあることは見込まれます。よって、情勢をよく見極めたい」
「いつが適切なのか、諸般の情勢を総合して判断していく」
など、おそらく敢えて挑発的に解散を煽る発言を繰り返しています。少なくとも、総理自身に解散風を抑える気がまったくないのだと思います。
首相が持つ専権事項を存分に使い、存在感をアピールする。これもまた憲政のやり方の一つなのかもしれません。
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肝心の少子化対策については、すでに発表されているものが体系的に整理された感じでした。
保育士の配置基準の改善(6人→5人)、子育て世帯への住居提供(30万子戸)など、具体的な数字が出てきたのは目新しいポイントでしょう。
従前から述べているように、政府の少子化対策には維新の提案(給食費の無償化、出産費用の保険適用、児童手当の所得制限撤廃等)が積極的に取り入れられるなど、評価できる部分もあります。
一方で、教育無償化などのまさに「異次元」な対策は見送られ、労働市場改革も不十分。その実行スケジュールにも本気度が欠けているように感じられます。
岸田首相、「負担増」議論回避 衆院選にらみ歳出改革アピール 少子化対策
https://news.yahoo.co.jp/articles/b93d7e7a69d45b54b874ad7c51db030e981a97f5
【速報】岸田総理 “異次元の少子化対策”会見「先送りとの指摘は適切ではない」財源めぐり
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad3e854d4243209190c323b21efa93a9b716a3c7
何より、財源論については完全な先送りです。
「歳出改革等の取り組みを徹底する。このことによって、自主的に追加負担を生じさせないことを目指すとの方針は、揺るぎないものであり、先送りとの指摘は適切ではないということを申し上げておく」(岸田総理)
とのことですが、「自主的に追加負担を生じさせない」ということは、自主的じゃない外圧(社会保障費の自然増等)があったら生じるんじゃないかとか、含みを持たせまくって実質的な負担増の気配が漂っています。
こうした政府与党の方針に対して、維新は「維新版・異次元の少子化対策(仮称)」を国会の会期末までに打ち返すべく準備を進めています。
負担増ではなく、経済成長と歳出改革で少子化財源を生み出す。その違いをしっかりと示していく。
決戦の刻は近く、準備を加速してまいります。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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