こんばんは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。
今日は久しぶりにMXテレビ「モーニングフラッグ」に出演し、Z世代の皆さまと「eスポーツの五輪競技化について」を議論してきました。
市場規模が急拡大し、男女などの物理的差が比較的少なく障害者などの参加も容易、距離の制約もないeスポーツには注目も集まり、五輪競技化に向けた議論や試行も進んでいます。
私もeスポーツを推進する立場として五輪競技化には賛成ですが、たしかにいくつかクリアしなければならない課題があります。
まず何より、タイトル選定における利権化の防止。
野球やサッカーなどの肉体スポーツと異なり、eスポーツとして協議に選ばれるのはあくまで「民間企業が開発した、いちゲームタイトル」です。
五輪競技に選ばれたタイトルは国際的な知名度を得ることになり、巨額のお金が動くことになるでしょう。目の色を変えてその獲得競争が起こることは想像に難くありません。
ここが不正や利権の温床にならないよう、選定プロセスの透明化に努めなければなりませんが、そもそもの基準設定から困難が予想されます。
また、記録の連続性というのも難しい要素です。
身体スポーツ競技における冥利の一つは記録(レコード)が残り更新されていくことで、世界記録の更新を巡って様々なドラマが生まれてきました。
一方でeスポーツにおいては、ゲームタイトルが最新のものに変わるとそういう記録もリセットされて継続しないわけで…。
ものすごい勢いで技術が進化し、ゲームタイトルが変わっていくeスポーツならではの課題と言えます。
ちょっと外れますが、実際に私が受けた陳情としてこんなものが。
ストリートファイター5のアジア大会決勝戦がコロナで延期となっている間に、スト6が発売されてしまった。
選手たちとしては当然、最新タイトルでやりたいしその方が盛り上がる。
しかし予選はスト5で行われているわけで、決勝だけスト6となれば予選敗退者から「いやいや、スト5とスト6では強さが違うでしょ、だったら予選からやり直すべきだ!」という声が上がり、調整が難しい…
というようなケースもありました。
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eスポーツをめぐる五輪競技化に向けては、様々なケースを想定しておく必要がありそうです。
しかし成長著しく大きな可能性を秘めているeスポーツが萎縮することのないよう、環境整備や議論に努めていきます。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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