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目的は手段を正当化しない。度重なる国会ルール違反に懲罰は妥当

日々のこと

こんばんは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

今日は衆議院懲罰委員会で懲罰が可決されました。可決まで至るのは16年ぶりとのことです。

れいわ・櫛渕氏、登院停止へ 衆院懲罰委が採決
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023053100143&g=pol

>衆院懲罰委員会は31日、鈴木俊一財務相不信任決議案の採決時に演壇で示威行為をしたとして、れいわ新選組の櫛渕万里共同代表に対し、登院停止10日間とする懲罰案を与党や日本維新の会の賛成多数で可決した。6月1日の本会議で正式に決定する。衆院で懲罰が決まるのは16年ぶり。

1回だけの違反行為(プラカードを掲げて不規則発言)であれば重すぎると思いますが、れいわ新選組は大石あきこ議員も直近で同様のことをやっており、不規則発言は毎回の恒例行事のようになっていました。

度重なるルール違反に対して、民主的な国会運営を保持するため、毅然と厳しい対応をするのは当然のことです。今回の判断は妥当だと考えます。

不規則発言のほか、質問時間を守らないのもれいわ新選組の常套手段ですが、先日も参議院予算委員会で山本太郎代表が持ち時間を大幅に(10分の持ち時間で約2分)オーバー。

これに対して立憲・塩村あやか議員が「ルールを守ろう!」と諌めたところ、れいわ信者に総攻撃されるという事態に陥り、見かねて私もこう投稿してみたら

大変なことになりました(苦笑)。れいわ支援者の方の多くが

「山本太郎は正しい主張をしているのだから、つべこべいうな!」
「憲法改悪や圧政に走る政府を倒すためにやっているのだから、悪くない。むしろ悪いのは批判・邪魔をしてくる連中だ!」

という主張をされるのですが、この「正しいことをやっている(相手が悪い)のだからルール違反をしても良い」というのは極めて危険な発想です。

正しさというのは相対的なもので、人それぞれ「正しい」が異なり、時に正しさを押し付けて独善的になります。

そうして「正しさ」が暴走した結果、歴史の中でも数々の独裁者が悲劇を引き起こしてきました。「正しければルール違反をしても良い」は法治ではなく人治の道へ一直線です。

それぞれの正しさを主張するために議会があり、有権者が判断するための選挙があるわけで、ルール違反をしていたら民主的な議会運営や選挙は成り立ちません。

また、選挙による権力交代を想定している民主主義では、つねに「反転可能性」を考えておくべきです。

与党ができる限り議論の時間を確保し、少数政党にも配慮しながら議会運営を進めるのは、自分たちが野党になったときの「反転可能性」を考慮しているという理由も大きい。

過半数があるからといって、与党が短時間の審議で採決を連発していたら、自分が野党になったときに同じことを返される。そうならないようにしましょうね、というのは民主主義の一つの知恵です。

同様に「与党が悪い!」と言って野党側がルール違反を連発していたら、自分たちが与党になった時、同じ行為を返されることになります。

果たして、今のれいわ&その支援者たちは、そういうことまで考えておられるでしょうか。常に野党の立場にいる前提だから、暴れるだけ暴れておけば良いということなのかもしれません…

というようなことを考えた一連の懲罰とルール違反でした。

質問は持ち時間の範囲内で、明日の質疑も頑張ります。

ギャース。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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