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頻発する質問通告の遅れ→官僚負担増。議員は事前準備を徹底し、現行システムでできる努力を

日々のこと

こんばんは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

予算委員会が連日続いています。質問に立つ議員は大変ですが、それに対する答弁を書いている官僚の皆さまの苦労は計り知れないものがあります。

問通告の締め切り8割守らず 官僚は未明まで作業
https://news.yahoo.co.jp/articles/80964d5145106d448c1077dcd0287f43b92e567d
質問通告遅れ、今国会でも 霞が関のブラック化を助長
https://news.yahoo.co.jp/articles/4a3e41a2888d0175ef5a6d720f3b8d20147914ac

>今国会でも国会議員による政府側への質問通告の遅れが出ている。1日の衆院予算委員会で、れいわ新選組櫛渕万里共同代表が質問要旨を政府側に送ったのは、同氏の事務所によると1月31日の午後8時51分。少数会派ゆえの事情もありそうだが、省庁の担当者は省内待機を余儀なくされ、答弁の作成作業は日をまたいだという。他の野党議員も質問通告は31日昼だった。

>。日本維新の会藤田文武幹事長は同日の記者会見で「そんな直前にやってる議員とか、もう質問せんでええんちゃいますか」と語った。

何度か質問通告が遅い問題はブログでも取り上げていますが、委員会の日程が決まるのが直前になりがちという国会特有の課題もあります。地方議会のように、先々までばっちり日程が決まらないのです。

この日程闘争システムを根本から改めなければならないわけですが、それでも議員サイドでできることはあります。

委員会日程が定まらないとはいえ、近いうちにくることはわかっているわけですから、党は登壇者を早めに決めておき、登壇者は事前に準備をしておく。委員会がセットされた瞬間に通告。これしかありません。

「通告時間を決めて、それ以降に提出されたものは受け取らなければ(質問に答えなければ)よい」

という強行意見もありますが、民意で選ばれた国会議員の質問権というのは非常に重たいものであり、一筋縄ではいかないというのが実情です。

通告なし、大臣もペーパーを読まずに丁々発止の議論を!というのも理想的ではありますが、大臣は個人として存在しているわけでもなく、所掌事務が膨大なことを考えると建設的な議論をするのはなかなか難しいと思います。

結局のところ先述の通り、委員会日程が確定しなくとも想定しながら準備をしていく、これが議員側にできる現状の最善手となります。

また、維新はすでに通告文章を事前にネット公開する取り組みを進めていますが、会派間の申し合わせで、通告した時間と内容を即時に公開する仕組みが採用されれば、通告遅れを抑止する効果が期待できます。

官僚の負担を軽減しなければならないという大目標は、おそらく与野党で一致しているはず。

アナログな国会システムに少しでも変化をもたらせるよう、今国会でも粘り強く提案を続けています。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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