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政治家が「教育」分野に熱心にならないシンプルな理由

政策, 日々のこと

本日はとある会社にお招きされて「政治とネット活用」について
プレゼンとディスカッションを行ってきたのですが、
様々な教育現場の問題点について指摘された後、

「どうやったら教育分野は変わるのでしょうか?
 教育がなかなか変わらない理由はなんでしょうか?」

という質問・意見が出ました。
端的に言えば、教育分野の改革には政治家が熱心でないから
というのが大きな理由の一つとして挙げられます。

なぜ熱心にならないかというと、
ずばり

・政策の効果測定がしづらい
・ゆえに、目先の票にならない

からです。

教育は非常に繊細な分野であり、
道路を引いたり社会保障費を配るのと違って、目に見える成果が現れません。
しかも、その効果を測定できるとすれば、子どもたちが大人になる10年後・20年後です。

結局、ある政治家がリーダーシップを取ってどんなに素晴らしい教育改革を
成し遂げたとしても、歴史に名が残る可能性があるとはいえ、直近の選挙では
一票にもならないわけですね。(むしろ、批判される可能性が非常に高い)

だからこそ、目先の票にならない教育分野に真剣に取り組む政治家は
私は心からすごいと思いますし、方向性について議論はあるとしても、
第一次安倍内閣が教育分野に熱心だったことは一定の評価をしてもいいと思います。

一方で、教育分野で非常に政策通だった民主党の
鈴木寛前参議院議員が前回の選挙で敗北したことで、

「ああ、やっぱり真面目に教育政策をやる人は、当選し続けられないんだな…」

ということが証明され、関係各所が
深い失望に包まれたのも記憶に新しいところです。

ちなみにこの教育分野には、議会で与党になれない共産主義勢力が
逆に深く食い込んでいることは以前にコラムでご紹介しました。

共産主義の「生存戦略」
http://www.junkstage.com/syun/?p=484

教育分野で過度にリベラルな平等教育が進んでいるのは、
こうした現状と無関係ではありません。

大政党の議員たちが票田にならない教育分野を軽視する一方で、
リベラルな共産主義勢力が教育政策に圧倒的な影響力を持ち続ける…。

これが現在の教育分野で健全な競争教育、
リーダーシップ教育が行われない最大の要因でしょう。

賛否はもちろんありますが、大阪の橋下市長のように
こうした教育現場の「タブー」に切り込んでいく姿勢は非常に
興味深いものだと思いますし、成功例は他の自治体も積極的に真似ていくべきだと思います。

まあ、その正確な効果測定ができるのは20年後なのですが…。

相変わらずの鶏卵の話になりますけども、有権者の皆さまが10年後・20年後を考えて、
教育に熱心な政治家へ票が集まるようになれば、教育分野の政治的な改革も
進んでいくのかもしれませんね。

本日のディスカッションで、また新しいご縁ときっかけが生まれそうです。
近々、どでかい新しい試みが発表できるかも?!

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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