こんばんは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。
内閣改造が行われ、第二次岸田内閣が発足しました。
内閣改造 新しい閣僚と自民党役員人事の顔ぶれ固まる
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220809/k10013762731000.html
河野太郎議員のデジタル大臣や小倉まさのぶ議員の抜擢人事など、個人的に注目している点は多岐にわたりますが、今回は政調会長・高市早苗議員の人事を中心に所感をば。
次期総裁選では岸田総理の「ライバル」の一人とも目されている高市早苗氏。党政調会長としても独自のスタンスで発言することが多く、彼女をどのように処遇するのかは今回のポイントの一つでした。
結果は、党から離れて入閣、経済安保担当相に。これはTweetした通り、かなり考え抜かれた一手ではないかと思います。
高市早苗議員といえば今やタカ派の代表格で、中国などに毅然とした対応を求めることで知られています。経済安保は彼女やその周辺が注力してきた分野であり、経済安保担当相はうってつけのポジション。支援者の溜飲も下がるでしょう。
一方で、総務大臣という重量級ポストを歴任してきた高市氏にすれば、担当省庁や独立予算を持たない経済安保担当相は「軽量級」のポストです。実権として持っている範囲は極めて限定的。
加えて入閣をした以上は、岸田総理の政策に異を唱えることは「閣内不一致」となるため困難であり、高市議員が独自色を出していくことはほぼ不可能になるでしょう。
岸田総理は自らのライバルとして台頭しそうな高市早苗議員を、うまく手元に引き寄せて「封じ込めた」という見方もできるわけですね。
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さらに岸田総理はこうした「穿った見方」を抑えるために、高市早苗大臣をナンバー2の序列に据える立てるという徹底っぷり。
政界における人事というのはなんとも恐ろしい…と改めて感じる内閣改造でありました。
討論番組などでご一緒したので自民党政調会長が変わるのは寂しくもありますが、今後は萩生田政調会長と建設的な議論を交わしていきたいと存じます。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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