次の世代に希望をつくる

責任感のない人たちが、世の中の「好意のバトン」を落とすこと

• 日々のこと

週末なので雑談を…と言いたいところなのですが、
今週もまたそんな気分になれない事案が発生しまして。。

先日、ある青年が私の事務所に訪ねてきました。
年は私より3つ、4つ下でしょうか。

学生時代から議員インターン経験があり、
最近までとある県議会議員秘書として勤務。
一度は飲食店に勤めていたが、また政治の世界に戻りたいとのこと。

雇用先を探しているようで、年の近い新人議員である私を
ネット上で見つけて訪問してきたようでした。

私の事務所にはこれ以上スタッフを雇う余裕がないので、
「人を探している議員さんがいたら紹介する」というお話しになりました。
1時間ばかりの雑談では図りかねましたが、感じは悪くないように思いました。

■

その後、折よく(?)国会議員の方の事務所で欠員が生じたため、
彼をそちらの事務所に紹介してあげました。数度の面接を経て、
4月から試験採用ということになったのですが…

勤務4日目にして、突発(連絡なし)で姿を消したそうです。

私の見る目がないと言われればそれまでなのですが、
安易に紹介して話を繋いでしまった立場として、責任を感じます。

政治スパイだったというのが最悪のシナリオですけど、
彼の若さや4日目で姿を消したことから考えると単に
「嫌になった」「イメージと違った」ということなのでしょう。

こうした行為が社会的に許されないのは当然として、
彼のような行為が世の中の「親切の芽」を摘み取るのだなぁとつくづく思います。

誰かに誰かを紹介する、というのは多くの場合に
紹介者に直接のメリットはなく、好意や親切心で行われます。
(巡り巡って返ってくる、ということは当然ありえますけど)

その最たるは就職活動の時の「OB紹介」で、その学生に対して
知り合いの社員を紹介することは社会人にとってほとんど意味はないけれど、

「かわいい学生のために、ひと肌脱ぐか」
「自分もそうやって人のお世話になってきたからな」

なんて気持ちで、次のOBに学生を繋いであげるわけです。
ところがまあ、学生なんて遅刻はするわドタキャンするわで(苦笑)、
紹介者の面子をつぶしてしまうことが良くあったりして。。

そうやって好意を踏みつぶされた人は、

「もう二度とやるか!」

って思いますよね。それが普通の感覚です。
こうして、「好意のバトン」は手から落とされて、
たいていの場合その人は二度と拾おう、回そうと思いません。

■

紹介されるということは、紹介者が責任を負っていることを
自覚するのはもちろん、自分自身が「好意のバトン」を持っていることも
強く意識して欲しいと思います。

あなたが不義理を働くことは、紹介者の面子をつぶすのみならず、
将来に行われたかもしれない「好意」や「親切」を消滅させることです。

このメッセージが消えてしまった彼に届くことはないと思いますが、
私は今回の軽率な行動を反省しつつも、またあきらめずに
「好意のバトン」を拾って回していきたいと思います。

…とはいえ、今後は慎重になってしまうよなぁ。。
しょぼん。

暗い話で恐縮ですが、本日はこんな話で。
それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
前参議院議員(東京都選挙区) 43歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」

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