本日は「Occapa」という、美容師さん向け専門雑誌の
とある素敵な座談会企画にお招きいただきました。
「女30、美容を見つめる異業種座談会」
というコンセプトで、アラサー美容師トリオの通称「おみそ会」のメンバーが、
まったく異業種の様々な識者と座談会を行っていくというこの企画。
・美容ファッション業界出身(LVMH、Guerlain)
・年齢が近い
・超異業種(政治家)
ということで白羽の矢を立てていただき(笑)、
今回の企画が実現する運びとなりました。
(座談会本編は社内にて、紙面掲載される撮影は素敵なカフェにて)
人生の節目を迎える30歳女性美容師ということで、
事前に送られてきた質問テーマは子育て・出産後の仕事に関わることばかり。
定休日は火曜日、土日はむしろ繁忙期という美容師さんという職種は
非常に子育てがしづらいのが現実です。私が以前に勤めていた化粧品ブランドの
美容部員もそうでしたが、妊娠・出産のタイミングでほとんどが退職します。
・お客様ありきの接客業
・休日や勤務時間が不定期のシフト制
・数字(売上)が個人にダイレクトに求められる
この3つの要素をすべて持つ美容師や販売職の方々は、
今の日本では極めて仕事と育児の両立が困難になります。
こうした理由について私からは、
・日本の保育政策は、もっぱら認可保育所をつくることに集中してきたこと
・認可保育所はシフト制で、不定期に働く女性をまったく想定していないこと
・今後は小規模保育やベビーシッターなど、様々な保育形態に適切な支援を行い、
働く女性たちが選べる選択肢を増やしていくのが大事であること
などを説明させていただきました。
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また、産休や育休は制度としてあっても、職場の雰囲気として
取りづらいのではないかとの心配の声もありました。
確かに、美容部員(化粧品販売員)の世界でも
「権利を行使するなら、まずは結果(売上)を出してから!」
という空気が非常に強くありまして、結局それが
無言のプレッシャーになって退職された方は多いように思います。
子育て支援を制度的に整えることももちろん重要ですが、
日本のこの「子育てに厳しい」価値観は、一人ひとりが変えていかなければなりません。
(この売上のジレンマを解決する一つの方法は、経済成長・景気回復だと思うけれど)
「こんなに問題が多いとわかっているのに、どうして変わらないの??」
そんな素朴な疑問もいただきました。
おっしゃる通りだと思います。でも、「わかっている人」が実は少ないのです。
日本の過半数以上の人々と、年配の政治家たちのほとんどは
「子どもは家庭で母親が育てるのが一番!」
と純粋に信じており、子育て支援はあくまで『サポート』に過ぎません。
一義的な責任はすべて母親にあると多くの人が考えているからこそ、
先日のシッター事件の際に、母親の責任を求める声が公然と出てくるのです。
「この年齢になってようやく、こうしたことに問題意識をもった」
一方で、こうした意見も出ました。
そうです、もっと多くの方が『当事者意識』を持って、
意思表明(選挙での投票など)をして政治家を動かさなければ、変わらないのです。
「子育て」の期間というのはある意味非常に短く、当事者が少ないゾーンです。
ですから政治家に見落とされ、後回しにされてしまう危険性が常にあります。
しかし、裏を返せば、世論が集まれば必ず政治と政治家は動きます。
子育て世代や、当事者以外の皆さまもぜひこうした問題に
関心を持っていただき、真にその解決に取り組む政治家たちに
支援の声を届けていただければと願うばかりです。
※合わせて読みたい(読んで欲しい):
コストとリスクと、責任まで負わされる日本の母親たち
http://otokitashun.com/blog/policy/2808/
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そんなわけで、お話ししたすべてを紹介することはできませんが、
楽しくあっという間の2時間でした!今回の企画に声をかけてくださった、
Occapa編集部の大下さん、そして座談した「おみそ会」皆さま、ありがとうございました!
「おみそ会」の皆さまはこちらになります。
(名前/お店、URLはお店のリンク)
大谷沙織/HEAVENS
http://www.heavens.co.jp/
SAKURA/Cocoon
http://www.cocoon-van.com/
澤田梨沙/imaii
http://imaii.com/
新規で美容室をお探しの方は、ぜひチェックしてみて下さいねー。
ワタクシも久しぶりに、北区以外の美容室に行ってみようかな!
あ、肝心の掲載雑誌「Occapa」6月号は5/10の発売だそうです。
こちらもぜひご確認をば。
それでは、また明日!
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
twitter @otokita
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Instagram @otokitashun
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