こんばんは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。
北京五輪が開幕しました。日本のみならず、参加されているすべての選手に心よりエールを送ります。
一方で中国をめぐる人権侵害・外交状況は予断を許さない状況下にあり、素直に楽しむことは難しいという声も多く聞かれます。
「式典参加の権利ある」 ウイグル走者起用批判に反論 中国
https://news.yahoo.co.jp/articles/5adf58196ee23aae68305b1e13aa24b6f38d64f8
とりわけ開会式にウイグル人走者を起用したこと、あからさまな五輪の政治利用ではないかとの批判が高まっており、こうした指摘が出るのは当然のことです。
ジャンプやスケートなどで連続して発生している不可解な判定・失格も、本来であればスポーツの範疇で語られるべきことですが、どうしてもうがった見方が出てきてしまうという大変残念な状況になってしまっています。
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こうした中で残念ながら、先の2月1日に国会で可決された「ウイグル人権問題」決議は、極めて不十分な内容に留まりました。
批判トーン弱めた人権決議 公明に配慮、自民にも共産にも不満の声
https://www.asahi.com/articles/ASQ216645Q21UTFK00Q.html
「中国」という国名は入らず、人権侵害は「人権状況」という摩訶不思議な言葉に置き換えられています。
地政学的に中国と至近距離にあるという事情があるとはいえ、今は米国を中心とした自由主義国家との連携を強めて覇権国家に対応するべき局面です。
決議案は全体としては不十分ながら、後半には
>まず、この深刻な人権状況の全容を把握するため、事実関係に関する情報収集を行うべきである。それとともに、国際社会と連携して深刻な人権状況を監視し、救済するための包括的な施策を実施すべきである。
という文言が入りました。他の先進国並みのインテリジェンス機関(情報機関)を設置して独自の情報収集にあたるべきという提案は、維新がかねてから強く行っていたものです。
他国やジャーナリストからもたらされる情報ばかりに依拠していては、いつまでも毅然とした対応に踏み切ることはできません。
決議案については政府与党も重く受け止め、まさに「事実関係に関する情報収集」を早急に実行し、ウイグル族に対する人権侵害についてのさらなる声明を発出するべきです。
ウクライナ情勢についても、及び腰な対応が目立ちます。しかし、これまで同様の外務省主導による事なかれ外交で済ませられる局面なのでしょうか。
安全保障について二の足を踏む政府与党を動かしていくべく、国会からも声をあげてまいります。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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