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松井一郎代表は勇退宣言、橋下徹氏が檄を飛ばす。どうなる維新・代表選挙

日々のこと

こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

衆議院選挙が終わり、衆院で第三党となった維新の代表選挙へにわかに注目が集まっています。

党代表(総裁・党首)の選び方や任期はそれぞれの政党で大きく特徴が異なりますが、維新はざっくり言うと

「大型選挙の後にまず、特別党員(≒現職議員)投票で選挙を行うかどうかを決め、行うことになれば一般党員を含めた代表選挙を行う」

というスタイルを取っています。選挙結果を受けて、今の代表・執行部体制を継続するべきかどうかを都度判断していく制度設計ですね。

よって衆院選挙が終わったまさにこれから、代表選挙をするかどうかの特別党員投票が行わます。

私は基本的に、一般党員に開かれた代表選挙は行った方が良いと考えています。創業者の一人である橋下徹さんがおっしゃる内容もその通りだなと。

維新は結党して10年になるものの、開かれた代表選挙が行われたことはありません。全国政党へと進化していく上で、党員や支持者から代表選挙を望む声が高まるのは当然のことです。

ただここで難しいのは、松井一郎・現代表は代表選挙が行われた場合不出馬を表明していることです(吉村洋文副代表も早々に不出馬を表明)。

昨年行われた住民投票の結果、松井一郎代表は現任期をもって大阪市長・政治家を引退されることを宣言しました。

やめると決めている人間がいつまでも代表を継続するのはおかしい、次の世代に引っ張っていってほしいという考えは十分に理解できます。

一方で、今回の衆院選では松井体制で一定の成果が上がっていることは揺るがぬ事実であり、市長の任期が残っている間は松井一郎代表が続投するべきという声も根強くあるところです。

しかし繰り返しになりますが、代表選挙を行えば松井一郎代表は自動的に不出馬で失職してしまう。。

こうなると、「代表選挙を行うべし」と声をあげることが事実上、松井一郎代表に対する不信任とも受け取られてしまいます(必ずしもそうとは思いませんが…)。

開かれた代表選挙は行いたい。しかし、松井一郎代表および現体制がダメだ・不信任というわけではない。

この狭間で、私を含めて多くの特別党員が悶々と悩み、代表選挙に対して口が重くなっているのではないかと思います。

これは正解のない、極めて難しい問題です。まさに考え方や価値観で、導き出される結論は異なるのでしょう。

私個人としては、松井代表や現体制に対する評価とは別次元で、やはり開かれた代表選挙を行うべきだという気持ちを捨て去ることは難しい想いです。

松井代表は「選挙をやらないで自動続投」ならば、代表職を辞することなく継続することも表明されました。

それならば、代表選挙が行われるとしても出馬していただくことはできないか(大阪市長の任期はまだ1年半あるのですから)。あるいは松井代表路線を継承するものとして、吉村副代表が立候補していただけないか。

そこに新人がガチンコでぶつかっていき、党運営や政策について激しく議論を闘わせる。

結果、現行路線が支持されたとしても、開かれた代表選を経て得られた結論はまったく異なるものですし、組織として強くなると思うのです。

以上は私個人の本当に勝手な想いですが、述べておいた方がフェアだろうと思い、あくまで現時点の考えとして筆を執らせていただきました。

いずれにしても、党大会までまだ2週間以上の時間があります。党員や支援者の皆さま、特別党員同士でも議論を重ねながら、引き続き私も考えを深めていきたいと思います。

動画でもコメントしました。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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