こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
先の水曜日に、衆院選公約(マニフェスト)のベースとなる政策提言「維新八策2021」を浅田均・党政調会長より発表いたしました。
衆院選直前までブラッシュアップを続けますが、この8分野339項目の政策集をすべての基盤として、選挙戦においては広報的な打ち出し方を踏まえて「マニフェスト」という形に整えていきます。
他党の選挙公約を分析すると、だいたい200項目以上で多くの領域を網羅した政策集を発表しています。
それに比べると旧来の維新のマニフェスト・公約集は、もちろん本質的には見劣りしないものであったものの、ボリュームやカバー領域という点ではやや物足りない面がありました。
今回は次期衆院選で「自民党に代わることのできる唯一・現実的な選択肢」として本格的な挑戦をするにあたり、まさに政権を担う「政権公約」としてふさわしい内容・網羅性を目指し、1年以上に渡る立案作業を進めてきました。
●日本維新の会 政策提言「維新八策2021」(PDF)
●「維新八策2021」インデックス版(PDF)
8分野339項目、総文字数は約3万字!メインで作ってきた浅田さんと私でさえ、腰を据えて見直そうとすると読むのに数時間かかるという(笑)。
少しでも見やすくするために「インデックス版」も作って上記にあげておきましたので、ぜひ興味のある分野だけでもご一読いただければ。
流行りのキーワード分析をしてみるとこんな感じに。なんとなく傾向はわかるから面白いですね?!
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アピールしたい新規項目はめっちゃ沢山あるんですが、とりあえず目についたものをいくつか。
61.
衆参両院の被選挙権年齢を18歳に引き下げるとともに、供託金の金額を年齢に応じて見直すなど、間口を広げて多くの選択肢から有権者が判断できる環境を整備します。
62.
投票率の低下や人口動態により、特定世代の影響力が顕著に弱まる現行選挙のあり方を聖域なく議論し、子どもに投票権を与えて親がその投票を代行する「ドメイン投票方式」等の導入を検討します。
選挙制度については他党も入れるであろう被選挙権年齢の引き下げはもちろんのこと、供託金の見直しや「ドメイン制度」導入検討まで踏み込みました。
将来世代の声が反映される選挙制度を徹底的に訴求していきます。
85.
特に規制改革については「事前規制から事後チェック」への移行を目指し、過剰な事前規制が阻んできたイノベーションを促進します。根強く行政に残る過剰な規制については、客観的な指標や2:1ルール(1つの規制を新設するためには2つの規制を撤廃する)の導入により、段階的に削除していくことを目指します。
減税のみならず規制撤廃・規制緩和についても踏み込み、トランプ大統領が導入して実績を残したと言われている「2:1ルール」の導入を掲載しました。「事前規制から事後チェック」も、必要不可欠な転換です。
136.
「チャレンジのためのセーフティネット」構築に向けて、給付付き税額控除またはベーシックインカムを基軸とした再分配の最適化・統合化を本格的に検討し、年金や生活保護等を含めた社会保障全体の改革を推進します。
報道の見出しになった「ベーシックインカム」は、136番に入りました。こちらの詳細はマニフェストとは別途に切り出す「日本大改革プラン」として訴求していきます。
文字数多いから画像で切り出す(笑)。
維新が弱いと言われている福祉分野についても、医療的ケア児、多胎児支援、ダブルケア問題、児童虐待対策や児童相談所の強化、ひとり親支援などを新規で入れて網羅しています。
222.
戸籍制度を維持しながら実現可能な夫婦別姓制度の導入を目指します。具体的には、同一戸籍・同一氏の原則を維持しながら、旧姓使用にも一般的な法的効力を与える選択的夫婦別姓制度を創設し、結婚後も旧姓を用いて社会経済活動が行える仕組みを整備します。
229.
同性婚を認め、LGBTQなど性的少数者が不当な差別をされないための立法措置を早急に講じます。
230.
自治体による同性パートナーシップ制度を促進するとともに、同性間に限らず使えるパートナーシップ制度「日本版パクス」の導入を検討します。
231.
性自認・性同一性を巡る諸課題やトランスジェンダー当事者が直面する困難の解決に取り組み、多様性が尊重される環境整備に向けて政府内に専門的に議論をする会議体を設置します。議論の際は、女性や子どもなどの権利が守られることにも十分な配慮をもって進めます。
「変えるべきは変える」が維新の真骨頂。選択的夫婦別姓やセクシャルマイノリティ支援の分野については、積極的に多様性促進の立場を取るべく明記しています。
339.
皇室制度については、古来例外なく男系継承が維持されてきたことの重みを踏まえた上で、安定的な皇位継承に向け旧宮家の皇籍復帰等を選択肢に含めて、国民的理解を広く醸成しつつ丁寧な議論を率先します。
一方で「守るべきものは守る」、その象徴が皇室制度です。我々のスタンスをしっかりと記載しています。全般的に外交安全保障についても、リアリズム路線を堅持する内容でまとめました。
226.
子宮頸がん(HPV)ワクチンについては、9価ワクチンなど効果の高いものが出てきたことにも鑑みて積極的勧奨を早期に再開し、防げるがんから命と健康を守ります。
232.
分身ロボットなどのテクノロジー開発や、超短時間雇用の導入等の規制緩和を通じ、身体・知的・精神の障がい種別にとらわれない障がい者雇用率の向上を推進します。
273.
原発事故と甲状腺がん罹患は因果関係が認められなかった調査結果に鑑み、一斉検査のデメリットが大きい福島県民への甲状腺検査は希望者のみとし、過剰診断と風評による負の影響を無くします。
その他、私が力を入れて取り組んできたHPVワクチンの接種促進や甲状腺検査の見直し、分身ロボットなどの項目も医療・社会福祉の分野として新規で入っています。
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その他も司法制度改革や文化芸術・環境問題など、これまでのマニフェストでは仔細に踏み込まった部分も網羅しており、現存する公党の中で随一の完成度を誇るものであると自負しています。
●日本維新の会 政策提言「維新八策2021」(PDF)
●「維新八策2021」インデックス版(PDF)
とはいえ、政策練磨に終わりなし。
こちらはあくまで8月25日発表版であり、衆院選挙までギリギリとブラッシュアップを続け、また広報的に大々的に打ち出すマニフェストへと昇華してまいります。
皆さまからも多くのご意見・ご感想をいただければ幸いです。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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