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トリチウムのキャラ化で、原発処理水の説明ページが公開休止に。次なる議論の焦点は、福島原発処理水の「特殊性」か

日々のこと

こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

トリチウムのキャラ化に批判 復興庁、公開休止し修正へ
https://this.kiji.is/755007319112531968?c=302675738515047521

昨日、原発処理水の安全性について詳しく説明されたページ・動画が公開されたものの、一夜にして公開が休止となりました。

わかりやすい内容だっただけに残念ですが、確かにトリチウムの「キャラクター化」については違和感・反発を覚える方がいることも理解できるところです。

感情の機微に関わる広告は、本当に難しいもの。これを奇貨としてよりよい発信となることを望みたいと思います。

そして処理水の海洋放出が決定されてからの議論の流れを見ていると、次は「福島の処理水と、通常の原発施設から放出される処理水の違い」にフォーカスされそうな気がしています。

世界の原発でも、トリチウムを含む「処理水」が恒常的に流されていることは徐々に知られてきました。

そうなると次の論点として

「いやいや、福島の処理水は特別(特殊)なんだ。トリチウム以外の汚染物質が含まれているじゃないか!だから危険なんだ!」

というロジックによる放出への反対意見が出てきます。

これは前段は正しく、後半は間違っています。そして部分的に正しいからこそ、海洋放出に反対・慎重な意見を持つ方たちに刺さっていると考えられます。

本日の国会質疑(上記動画)で原子力規制庁・更田委員長と議論して確認した通り、福島の「処理水」は壊れた原子炉に触れているので、その時点ではセシウムなどの放射性物質を帯びています。

そういう意味では、他の原子力施設から出される処理水とは「異なる」わけです。

経産省HPより

しかしそこから、ALPSを含む様々な除去装置により、各種の汚染物質は検出限界以下まで除去されます。こうして科学的な安全性が確保された水が海洋放出されるので、「汚染水」という指摘はやはり当たりません。

ただこうした処理をしてもトリチウムだけは除去不可能ですので、それはそのまま海洋放出されます。

そしてトリチウム水であれば、世界各国の原子力施設から放出されているもので、ここで当初の「世界でも同じことが行われている」という結論にたどり着くわけですね。

非公開になった復興庁のページにも、「トリチウム以外の汚染物質は~取り除かれます」という記載はあるものの、

「何かを隠している!」
「違うものなのに、同じだとミスリードしようとしている!」

と徒に責められないように、このあたりの流れを詳述するなどの改善はしても良いかもしれません。

そして復興庁のtwitterが3月31日を境に一度も動いてませんが、大丈夫でしょうか…新年度で担当者が変わったかな。。

いずれにせよ、国際社会からの批判も含めて正念場が続きます。

中国・韓国・ロシアなどが批判している!と言われますが、一方でアメリカやIAEAは支持を表明していますし、政治的なポジションで批判が行われていることは明らかです。

福島が政治の思惑に左右されることなく、科学的な知見に基づいた海洋放出により風評被害を最小限にできるよう、引き続き私も尽力してまいります。

個人レベルでできることは、買って食べること!こちらにもしっかり貢献していきたいと思います。

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それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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