こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
首相が福島第一原発の「処理水」に決着をつける意向を示し、事態は一気に動き始めました。
ところが一部の野党からは…(上記の時事通信ニュースより抜粋)。
共産「結論ありきで海に流すことはあり得ない。漁業者をつぶすことになりかねない」
社民「海はつながっているので世界中の問題だ。流すべきではない」
立憲「海産物の風評被害がすごい。本当にそれ以外の方法はないのか。もっと真剣に政府は選択肢を模索するべきだ」
共産党が処理水の海洋放出に賛同することはありえないので、これは想定内のコメントです。漁業者たちが懸念を示して反対するのは当然であり、これに対して政府は金銭的な補償も含めて十分な対応を準備しなければなりません。
度し難いのは、社民党と立憲民主党のコメントです。
「世界中の問題」どころか、全世界で原子力関係施設から処理水・トリチウム水は海洋放出されています。
このことは過去の記事でも繰り返し取り上げてきた通りであり、ことさらに国際問題に結びつけようとするのは韓国と同じ主張です。
そして「もっと他の選択肢を検討するべき」という立憲民主の主張は論外と断じる他ありません。
この10年間、有識者・専門家も含めて真剣な議論が行われてきました。それでも、海洋放出以外に現実的・合理的な解はなかったわけです。
現実的に政府が取りうるレベルの対案があるならそれを示して批判するべきなのにそれをせず、ただただ「もっと考えろ」というのは極めて無責任であり、問題を先送りする姿勢に他なりません。
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そして政権批判の文脈でことさらに「風評被害が出る」と主張するのは、それが一つの「呪い」の言葉となります。
批判的な文脈でそう言っていた彼らは必ず、政権にダメージを与えるために「風評被害が出る」ことを望むようになるからです。彼らの姿勢・考え方そのものが、風評被害の温床になります。
もはや処理水問題に一刻の猶予はなく、与野党を超えて風評被害を防ぐことに全力を傾けるタームに入っています。
現実的な金銭補償や海産物のプロモーション支援はもちろんのこと、科学ではなく「気持ち」「気合い」の問題である以上、シンプルにみんなで買って食べるという行動も非常に重要です。
例えば共産党や社民党など、最終盤まで海洋放出に反対していた人々が一致結束して海産物を買って食べれば、それはかなりのインパクトがあるのではないでしょうか?
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菅首相 福島第一原発“トリチウム水”の処分方法 近日中に判断
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210407/k10012961671000.html
首相の最後の決断を後押しするとともに、風評被害対策についてもしっかりと注力して参ります。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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