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一都三県から緊急事態延長要請、東京都の「重症病床使用率」修正問題が未解決のままで良いのか?

日々のこと

こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

一都三県から、緊急事態宣言の2週間延長宣言が出される見込みとなりました。

リバウンドの恐れが、医療現場のことを考えれば、オリパラ開催のために…など、その主張についてもまったく理がないわけではありません。

しかしながら、多くの方が指摘しているように、現状の数値で緊急事態延長に突入すれば、もはや根拠なき消耗戦に突入しかねません。

とりわけ東京都は先日、重症病床使用率が突然大幅に修正されたばかりです。

【検証コロナ禍】東京都の重症病床使用率、大幅な下方修正 気づかず再び誤報のメディアも
https://note.com/h_yanai/n/nb997e4eee569

もっとも重要な指標である医療データに大幅な変更が加わり、その検証も行われないまま緊急事態のみを延長するのはあまりにも無責任ではないでしょうか。

本件は山尾志桜里議員も詳しく追及しており、上記Tweetのツリーもご覧いただきたいのですが、「正しい基準」で遡って検証した数値も、「1000床」という不自然にキリが良い病床の数についても、少なくとも厚労省はまったく確認・把握できてない状態です。

ずさんなデータに基づいた緊急事態延長要請には、いくらなんでも説得力がありません。

未知の脅威に対応するため、最悪の事態を想定して決断するのは正しい危機管理ですが、事象の発生から長時間が経過している今、データを軽視して国民受けの良い易きに流れるのは危機対応ではなく単なる怠慢です。

本件について、東京都および東京都知事は厳格な調査を行い、なぜ国基準に逆らってまで不自然な数字を使い続けていたのかも含めて、国および国民に説明を果たすべきでしょう。

国と総理は、それに基づいた慎重な判断を下していただきたいと思います。

仮に緊急事態宣言が二週間延長となれば、トータル2月半となります。

1月上旬のピークアウトは世界的兆候で、緊急事態宣言や人の流れとは無関係という説も出る中、本当に緊急事態延長で良いのかどうか。

少なくとも国民の「意識の切り替え感」が必要であり、例えば新設された「まん延防止等重点措置」を活用し、緊急事態→まん延防止にステージを下げる「下りまん防」なども検討されるべきではないでしょうか。

※のぼりまんぼう、くだりまんぼう
平常時→まん延防止等重点措置→緊急事態という流れで実施想定される場合を「のぼりまんぼう」、緊急事態→まん延防止等重点措置→平常時という流れの場合は「くだりまんぼう」と一部関係者が呼称していることによる。

なお、「くだりまんぼう」について、政府は現段階では想定していないとしている模様。

明日4日からスタートする参議院の予算審議でも、本件については問題提起を続けてまいります。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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