こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
本日2月23日は天皇陛下誕生日です。61歳になられたことを心より御祝い申し上げるとともに、皇室の弥栄を心より祈念いたします。
さて、新型コロナウイルスのワクチン接種について、新システムによる管理計画が本格化する一報、気になる動きが報じられました。
自民、1回接種の可否検討 新型コロナワクチン
https://www.sankei.com/life/news/210222/lif2102220031-n1.html
>米ファイザー製ワクチンの接種回数を、海外の調査結果に基づき2回から1回に減らす案の可否について「党でも検討していこう」と述べた(中略)「政治的な判断になる。ワクチンの数が限られれば、1回分を広く皆さんに打った方が公平との考え方がある」と指摘。会議でも同様の意見が複数出た…
(上記記事より抜粋、強調筆者)
「政治的な判断になる」ということですが、物事には政治判断に適するものと適さないものがあると思います(それを区別するところからすでに政治判断が必要だ!という議論もありますが…)。
昨日のブログで取り上げた外交安保などはまさに政治判断が必要な政策分野で、相手があり正解がわからない以上、責任をとって政治家が対応を決断し続ける必要があります。
一方で医学的な分野というのは、比較的この政治判断には馴染まない・適さない分野と言えます。
もちろん政治判断が皆無ではありませんが(接種の優先順位を決めるとか)、基本的には医学的見地からのエビデンスに基づくということが大前提としてあって、そこを遥かに飛び越えて政治判断するとすれば、それは決断力・勇気ではなくて蛮勇です。
新型コロナワクチンは承認用量の2回接種が必須
https://consumer.healthday.com/1-5-top-fda-officials-say-two-full-doses-of-coronavirus-vaccines-a-must-2650006922.html
かつてインフルエンザワクチンが2回接種→1回接種に変更されたことがあるように、今後さらに科学的な治験データ・知見が蓄積されてくれば、将来的に変更がなされる可能性はありえます。
ありえますが、新型コロナワクチンの接種回数については十分な治験データもなく、主に「不公平だから」という理由で開発者が前提としている2回接種の回数を変更するというのであれば、現段階では少々行き過ぎた政治判断と言わざるを得ないのではないでしょうか。
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政策決定というのは世論で左右されるので、非常に難しいのは事実です。
実際、医療政策については高い安全性が科学的に証明されているHPVワクチン(子宮頸がんワクチン)が、いまだに積極的鑑賞を再開できずに足踏みしています。
これも世論と一部マスコミの誤った報道によって後押しされた「政治決断」の弊害です。
産経の報道でソースが明らかになったことを受け、この画像の元の呟きのみ拡散されるといけないと思ったので呟きは削除しました。画像はその後の呟きとセットで添付で残しておきます。 pic.twitter.com/VRbTmYAmuO
— 小野田紀美【参議院議員(岡山県選挙区)】 (@onoda_kimi) February 23, 2021
と私は思いますが、発言しているのは医師でもある古川俊治議員ということなので、私が思いもつかない考え方がまだあるのかもしれません。
自民党内で議論がまとまり、政府の方針を動かす影響力を持つかどうかは不透明ですが、引き続き私も注視していきたいと思います。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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