こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
昨日でしたか、議員会館で福島みずほ議員がすごい量のマスコミ記者たちに囲まれていたので何事かと思っていたら、こんなニュースが流れてきました。
社民党、分裂の公算 解党による合流断念、立民参加は個別にhttps://t.co/lwdBR2QHMR
合流推進派の吉田幹事長らは、解党、合流の是非を問う議案を提案する考えだったが、「社民党を残すべきだ」とする福島党首や地方組織から異論が相次ぎ、断念。
福島氏は「社民党は残るし、社民党は頑張る!」
— 産経ニュース (@Sankei_news) October 22, 2020
立憲への合流が囁かれていた社民党ですが、国民民主党と同様、全員まとまっての合流は断念。福島みずほ党首は地方議員たちとともに居残る方針とのことです。
社民党分裂って、分裂するほど人いたのか?!https://t.co/UnhARnyMOo
— 上念 司 (@smith796000) October 22, 2020
世間的には↑という感想を持たれている方が多いと思うのですが、かつては二大政党の一翼を担った老舗政党だけあって、地方組織がしっかりしていて地方議員がけっこういらっしゃいます。
正直、「大きな塊」を作るというのは小選挙区・比例代表で選出される国会議員の選挙対策であって、大選挙区制度で闘う地方議員から見ればまったく旨味がない話なので、地方組織から反発が出るのは当然と言えます。
また、福島みずほ氏も高い知名度により個人的に生き残れる可能性があるため、「福島みずほ議員+地方組織」が合流しないというのはある意味で合理的な選択といえるでしょう。
しかし、社民党がこうして縮小・分裂していくのも、立憲民主党の極端な左傾化によりポジションを失ったからこそ。
「共産党・共産主義ではない左派」
というのがざっくり言えば社民党の独自ポジションだったのだと思いますが、当初は中道を目指していた民主党系が左に押し寄せてきたことにより、すっかり独自色を失うことになってしまいました。
ただ今後、さらに「立共合作(立憲民主党と共産党の合流)」が進むようなことがあれば、再び社民党が「共産主義ではない左派」としてのポジションを取り返す日が来たりするのでしょうか…?
社民、解党し立民に合流を断念 事実上の分裂も、党大会採決 | 2020/10/22 – 共同通信 https://t.co/Nc979nOjVO
↑
反社が反対してるから合流できない、という仮説を持っています。
社民党には反社との関係について説明を求めていますが、梨の礫です。 https://t.co/oAraqhaSG1— 足立康史 (@adachiyasushi) October 22, 2020
社民党については、足立康史議員の見解も参考に掲載しておきます。
■
また与党・自民党内でも、石破茂氏が派閥会長を辞するという大きな動きがありました。
石破氏、総裁選惨敗でけじめ 派内に不満、助言受け入れ 主流派志向に転換・自民
https://news.yahoo.co.jp/articles/a4b9ad26aca3138fcba7bc3471e0bf78432a66b3
石破派は石破議員が自ら作った派閥ですから、引退するわけでもないのにその本人が身を引けば、常識的に考えると派閥は自然解体・分解していく流れになるかと思いますが、果たしてどうなるでしょうか。
「政策通」が多いと言われる石破派ですから、この流れが自民党の党内や政策形成にどのような影響を及ぼすのか…。
臨時国会を前に大きく動き始めた国政事情ですが、こうした流れには注視をしつつも、自分たちの政策提言を磨き上げることに注力をして参ります。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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