こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
都構想の賛否を問う住民投票が12日、告示。推進する大阪維新の会の松井市長や吉村代表らが、南海難波駅前で二重行政の解消を訴える一方、れいわ新選組の山本太郎代表は、そこから歩いて5分ほどの戎橋で都構想反対のゲリラ街宣を展開。そこへ大阪府警がやって来て…。https://t.co/d9PdtKRw6S
— 東スポ政治・社会 (@tospo_seiji) October 12, 2020
大阪都構想住民投票も二日目を迎えて白熱しておりますが、早くも「場外戦」が起こっているようで…
昨日の戎橋の件。
れ新支持者の方の中で「公職選挙法準拠だから選挙である」と維新の音喜多氏のブログの切り取りを根拠として出してくる方がいる。
そのブログのタイトルは
「大阪都構想反対派が、クオカードで有権者買収疑惑!住民投票にも公職選挙法が適用される理由」https://t.co/23cvByg5Rl— GONZO ゴンゾー タンバリンマスター (@GonzoTambourine) October 13, 2020
私も思わぬ形で巻き込まれた(?)で、少しだけコメントをしておきます。
戎橋で行っていたゲリラ街宣を警察に止められ、「住民投票≒選挙期間中は公道であれば政治活動は自由のはずだ!止めた警察は横暴だ!」とれいわ新選組サポーター&山本太郎さんが主張されている本件。
確かに選挙運動中は基本的に公道での拡声器を使った街頭活動が許されるなど、普段よりも政治活動の幅が大きく広がります。
ただ当然のことながら、選挙だからといって「公職選挙法に触れなければ何でもOK」ではありません。
本件については情報が錯綜しているので正確な実態は判然としませんが、公職選挙法以外にも道路交通法など、活動する側が準拠しなければならない法律はあります。
公道中でも活動が認められているとはいえ、例えば交差点の真ん中に街宣車を止めて演説することはできませんし、拡声器の音量があまりにも大きすぎれば制止されます。
■
そして今回の場合、ニュース記事等によると
・れいわ側は道路申請許可を事前に出したが断られた
・にもかかわらず、政治活動の自由として強行した
・警察は「道路交通法に触れている」と制止した
・れいわ側は「交通を邪魔してないので法令に触れてない」と主張している
という流れなので、道路交通法が焦点なのだと思われます。
道路交通法の第77条には「一般交通に著しい影響を及ぼす」場合は、事前の許可を取らなければダメですよとの決まりがあります。
じゃあこの「著しい影響」を及ぼすかどうかを誰が判断するかと言えば、それは当該地域を管轄する警察が行うのが妥当ではないでしょうか。
いくら道路を使いたい側が「邪魔になっていない!」と言っても、それは一つの主観。特に街頭演説やストリートパフォーマンスの場合、最初は閑散としていても徐々に聴衆が集まり収拾がつかなくなることだって多々あります。
加えてれいわ新選組は、容易に動かせないビジョンなど大規模な機材を設置しているため「問題がおきたらトラメガとマイクを持って即撤収」というわけにはいきません(ここも一般的な選挙運動との大きな違い)。
戎橋で通行を妨げないレベルの街宣とか逆に恥ずかしいから自分たちから言わない方が良いよ、ほんとに。
— アマジャーナル (@amajaamajaaanal) October 13, 2020
私も今回の舞台となった戎橋には何度も訪れていますが、地元の方々の多くは
「あんなところで大規模街宣やったら邪魔に決まっている」
との声を上げており、私もまったく同感です。
とりわけ仮に人があふれるような事態になれば逃げ場のない「橋の上」については、警察が慎重な対応を取ることも納得できます。
■
余談ですが、山本太郎さんサイドも事前に道路申請を出しててその必要性を認識しており、それを断られています。
いや、ご本人たちが申請した!と言っています。
で、南署はそれを拒否している。拒否されたあとに強行して、中止要請食らったら、警察権力の暴挙?
言動不一致も甚だしい。許可いらないと思ってるなら、申請しない。
申請するなら、許可されなかったらやらない。でしょ?https://t.co/fCrN0GaW9h— Dino (@dino_osaka) October 12, 2020
断られたのに強行したのだから、警察サイドとしても「面子を潰された」という側面が対応の背景にあったのかもしれませんね。推測ですが。
山本さんの支持者の皆さん、大阪維新の会は公道での活動について警察に届け出をした上で活動しています。皆さんもルールを守って活動して下さい。 https://t.co/iYCIbGTZYB
— 松井一郎(大阪市長) (@gogoichiro) October 12, 2020
これからますます住民投票はヒートアップをしてきます。そもそも選挙というのは騒音も含めて迷惑をかけてしまいがちなものですが、ルールを守ってできる限り気持ちの良い論争を繰り広げたいものです。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
twitter @otokita
Facebook おときた駿
Instagram @otokitashun
買って応援!
下記リンクから飛んで、Amazonにてお買い物をしてみてください。
発生した収入は、政治活動の充実のために使用させていただきます。
Amazonでお買い物