こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
すでに日中に動画にて解説をしたのとほぼ同内容になりますが、テキストしか読まない方のためにブログでもまとめておきます。(後半に新ネタあり)
一昨日(11日)の夜、森ゆうこ議員より第三者を介して、ブログを削除せよという要請がありました。
※なお第三者というのは弁護士ではありません。
伝言をしてくださった方によれば、
・質問通告が遅れたというのはデマだ
・すでに○○氏など、誤った情報を拡散した人々も削除を始めている
・このまま音喜多氏だけブログを残しておいたら、大変なことになる
ということをおっしゃっていたようです。第三者を介しているので本人の直接の言葉ではありませんし、認識に齟齬があればぜひ直接ご指摘下さい>森ゆうこ議員
森議員が伝えてきた「大変なこと」というのが何を指すのかは不明であり、この言い回しをどう受け取るかは人によると思いますが、私は一種の圧力であるようにも感じました。
この要請に対して私からは、
・現時点では削除に応じる理由がない
・聞く耳は持っているので、ぜひ森議員本人からご連絡いただきたい
・私がそちらに行ってもかまわないし、議論はオープンでもクローズでも良い
・私のブログに間違いが立証されれば、いつでも訂正・謝罪に応じる
という旨を伝言してもらったものの、森ゆうこ議員は私と直接話す意思はないらしく、ご連絡は残念ながらいただけておりません。
なお削除要請を受けたブログは、下記のものであると理解しています。
>ビジネス野党の体たらく。森ゆうこ議員の質疑通告も、やっぱり夜22時だったことが正式に確定
https://otokitashun.com/blog/daily/21986/
■
そして現時点の結論としましては、上述の通りブログ削除に応じる理由はないと考えています。
また、改めて予算委員会理事会として、
森ゆうこの質問通告(質問要旨提出も含む)が、約束の17時より前に行われていたことが、確認されました。 https://t.co/OhPPm4HUIg— 参議院議員森ゆうこ (@moriyukogiin) November 13, 2019
森ゆうこ議員からは本日夕刻にこのようなTweetがなされましたが、そもそも理事会のさらに奥にある「理事懇談会」は完全非公開であり、外部からは詳細がまったく確認できない上、内容も正式認定されたものとは言えません。
これは間違い。こうした虚偽を許すような曖昧な発言をするのが自民党国対の悪い癖です。本日の参院予算委の自民理事が発言したのは、質問要旨を含まない「質疑通告」といわゆる「質問通告」とを分けて議論したことはないので、「阿吽の呼吸」で質問要旨も出ていたことにしようという提案。酷い茶番劇。 https://t.co/v0wQ6VoqOw
— 足立康史 (@adachiyasushi) November 13, 2019
こうした指摘にもあるように、議員同士の懇談会では認識は「どうとでも作れるもの」であって、政府の公式見解・事実認定は2019年11月8日の経済産業委員会で示されたものになります。
>内閣官房大西内閣審議官「お答え申し上げます。10月11日金曜日に内閣総務官室が参議院予算委員部から、ご指摘の森ゆうこ議員の質問要旨を入手したのは午後10時であったと承知しております」
>参議院木下委員部長「質疑通告の記載事項には質疑の内容までは含まれておりません」
(引用元)
上記の事実を覆す立証がなされ、政府答弁は撤回・議事録も訂正されるようであれば、私もいつでもブログで誤った事実を拡散したことを認め、謝罪と訂正をするものです。
■
かつて都議会議員になりたての頃、やはり私がネット上で批判をした他党の議員たちから
「あのブログ(とかTwitter)を消せ!」
「議会のことは議会で議論するもので、ネットに書くとは何事か!」
とものすごい圧力をかけられたことを思い出します。ただ彼らは人づてではなく、面と向かって言ってきましたが。
【いま人気の記事1位】アゴラ編集部: 依頼?圧力?森ゆうこ氏、音喜多氏へのブログ削除要請が発覚 https://t.co/jW7BBh4mdP #アゴラ
— アゴラ (@agora_japan) November 13, 2019
本件は当初から申し上げている通り、実際に出したすべての書類を森ゆうこ議員が時系列順に並べて公開すれば決着がつく話だと思います。
なお、森ゆうこ議員が私に対して削除要請してきたことを、言論弾圧だと一面的に批判するつもりはありません。
私の発言は国会内のことでもありませんし、訴訟も含めてあらゆる手段を行使するのは森ゆうこ議員の自由です。
ただ、私はそれらの過程を極力すべてオープンにし、有権者の皆さまの審判を仰ぎたいと思います。
加えて私としましては、対話の門戸を閉ざすつもりは毛頭ありませんので、本件に注目している多くの有権者・官僚の皆さまの期待に資する(できれば公開の)前向きな議論ができることを臨むものです。
それでは、また明日。
【11月14日 11:40追記】
「参院予算委員会・理事懇談会にて、時間内に質問内容も通告されていたことが確認された」という森ゆうこ議員の釈明は、まったく意味のない主張であることが判明しましたので、ご報告いたします。
本件、参院予算委員会の委員部(担当部署)に確認しました。担当部署の認識は政府答弁と変更なし=時間内に通告されたのは、内容を含まない参院予算委フォーマットの「質疑通告」のみ。森ゆうこ議員と、その場に居合せた議員たちの感覚・認識だけで事実を変えることはできません。話にならない。
— 音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選出) (@otokita) November 14, 2019
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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