東京から、あたらしくしよう

怒号、突き飛ばし、転倒…。肝心の議会改革は「数の力」で押し切らない、都民ファのダブルスタンダード

日々のこと

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

大混乱!東京都議会が空転 議員同士で小競り合いも(MX)
https://s.mxtv.jp/mxnews/kiji.php?date=46513686
【報ステ】都議会大荒れ 知事側近の参考人招致で…
https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000149900.html

各種メディアが大きく取り上げた通り、昨日の都議会・予算特別委員会は大荒れのまま、解決をみることなく強引に終了されました。

顛末は会派総会動画でも解説している通りですが、映像は見ない方々のためにブログでもかいつまんで説明したいと思います。

ことの発端は、自民党が小島敏郎・元東京都特別顧問の参考人招致を求めたことです。

小島敏郎氏は知事の側近として築地市場移転問題に深く関わり、現在は都民ファーストの会東京都議団の政策顧問を務めている人物です。

築地市場移転において、小池知事の基本方針はなぜ変節したのか、今後の跡地活用プランを知事がどう考えているかを知る上で、欠かすことのできないキーパーソンの一人と言われています。

知事の説明に多くの都民が納得していない状況ですから、こうした人物に参考人招致を求めるのは当然のことです。

ここで、知事を守りたい・参考人招致など余計なことをしたくない知事与党(都民ファ・公明)と自民・共産などの野党が対立。

まあここまでは、はっきり言って「よくあること」だと思います。与党・野党はそれぞれ立場も思惑も異なりますから、主張が食い違うのは当然のことです。

問題はここから。

自民党・共産党が「対応を協議中」として予算特別委員会・理事会に現れない状態のまま、委員長会派(都民ファーストの会)が議事進行を強行。参考人招致を棚上げしたまま、委員会を進めようと試みます。

以前に財政委員会が大揉めしているときに解説した通り、都議会においては協議の場である理事会は「全会一致」が大原則です。

しかし都民ファーストの会は、複数会派が不在のまま理事会を強制終了させ、強引に始めた委員会においても、それを止めるために提出された「緊急動議(委員長不信任案など)」を次々と数の力で「強行否決」をして突き進みました。

都議会では、委員長不信任案など重大な「緊急動議」が出された際には、対応協議のため理事会を開くことが慣例ルールになっていますが、それもすべて無視。

それだけ強引な運営をすれば、野党が猛反発するのも当たり前の話で、冒頭の乱闘騒ぎに発展。

われわれ維新・あたらしい・無所属の会としても、自民・共産とは立場が異なるものの、いったん退席して議長や議会運営委員長などに抗議を申し入れました(その後、審議に復帰)。

今回、予算特別委員会を擁する都民ファーストの会の対応は、残念ながら都議会史上初めてとなる汚点をいくつも残すことになりました。

「設定されていた理事会を欠席したのは野党。議事進行するのは当然だ」

というのが都民ファースト側の理論のようで、口々に(普段はあまりTwitterを更新しない都議までも)自分たちを正当化する主張を叫んでいますが、そもそも都議会本会議初日に理事会を無断欠席して、今定例会の混乱を招いたのは都民ファーストの会(と公明党)です

その欠席理由は現時点でも、詳らかにはなっておらず不明なままです。

それでも理事会は全会一致が原則ですから、他の出席会派は全員が揃うまで議事を進めずに待ちました。後の経済港湾委員会でも、同様のことが起きています。

そっちが欠席したからこっちも欠席しても良いだろう、というつもりはありませんが(自民・共産をかばう筋合いもありませんしね)、自分たちがやったことはすっかり忘れて、都合の良いときだけ強行に議事進行するのは明らかにダブルスタンダードです。

一連の混乱から何度も指摘しているように、自民党が第一会派のときも、民主党が第一会派のときも、ここまで強引な議事進行はありませんでした。

これまでも都議会では、激しい主張の対立がありました。野党会派が「それじゃあ、理事会には参加できない!」「委員会は始めない!」という展開になったことだって、何度も何度もあります。

しかしその度に、委員長会派が中心となり協議をして一致点を見出し、少なくとも理事会までは全員揃った状態で物事を前に進めてきたわけです。あの「舛添問題」のときですら、当初は舛添前知事を守ろうとした自民党が、強行採決で乗り切るようなことはしなかった。

こうしたやり取りの中で、少数会派の意見も少しずつ取り入れられる。まさに議会制民主主義が培ってきた「知恵」が、都議会にはあるわけです。

そういうやり方は「ふるい議会」だ、「あたらしい議会」は違うのだ。

もしそう言いたいのであれば、議会改革こそもっと強引にガンガン進めてもらいたいものです。

これまでの「議会改革」は、全会一致が原則だからとノラリクラリ、公用車の全廃すらできずに停滞しています。

数の力で押し切って良い議会なら、選挙で公約した秘密会の公開や議会基本条例の成立、全部多数決で押し通せばいいんです。

でも、そういう覚悟はない。都合が良いときだけ「全会一致」などの議会ルールをタテにして、ハレーションが起こるのが怖い(本当は自分たちもやりたくない)議会改革は先送りにし続ける。

自分たちが欠席したことも忘れて、相手の非をあげつらって乱闘・揉み合いも厭わずに議事を前に進めていく。

今回の議事運営が混乱して、どこぞの国会のような乱闘騒ぎを見せたことが心から不甲斐ないと思うのと同時に、こうした第一会派の姑息な姿勢にも私は到底納得ができません。

宇佐美典也氏もブログで指摘したように、このような強引な議事運営を取れば、相手方からは「報復行為」が行われる可能性だってあります。

良識が働いて、本日の常任委員会はほぼ正常に進行したようですが、最終日の本会議はその直前の理事会を野党会派が欠席すれば簡単に開くことはできないはずです。

第一会派の都民ファーストの会は、自民党が暴力行為を行ったと抗議声明まで出してますけども(たまに行われる公式アナウンスはすべて政局絡み…)、冒頭の映像の通り暴力沙汰は都民ファ都議も起こしているので、はっきりいってどっちもどっちの泥仕合です。

こうした状況を正常化するためには、中立の立場にある議長または議会運営委員長が動き、早急に理事会を開いて収束を図るほかありません。

当会派としては、理事会を欠席するなどの審議拒否は行うことなく、当事者不在のまま強行する姿勢には毅然と反対を申し入れ、建設的な議論へと流れを引き戻せるよう努力して参ります。

それでは、また明日。

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おときた駿

おときた駿 プロフィール
前東京都議会議員(北区選出)/北区出身 35歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、都議会議員に(二期)。2019年、都議を辞職し、地元・北区長選挙に挑戦を決意。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、日本初のブロガー議員として活動中。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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