こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。
2019年二日目は義父への挨拶、富岡八幡宮への初詣と例年通りに過ごしました。明日はサイドチェンジして北区です(笑)。
さて、2019年の展望と抱負について述べておきたいなと思います。
2018年元旦のブログに書いた通り、昨年は約10年ぶりに大型選挙が一切ない年でした。
2009年:衆院選
2010年:参院選
2011年:統一地方選、都知事選
2012年:衆院選、都知事選(石原氏辞任による)
2013年:参院選(+都議選)
2014年:衆院選、都知事選(猪瀬氏辞任による)
2015年:統一地方選
2016年:参院選、都知事選(舛添氏辞任による)
2017年:衆院選(+都議選)
2018年:ナシ!
目先の選挙にとらわれずに政策議論ができる…とは言ってみたものの、選挙がなかった2018年は政治的にはダイナミックな動きが起きづらかったように感じます。
やはり政治の世界において物事を動かすには世論・民意の力が必要不可欠であり、その最大の民意の発露こそが選挙であるからです。
簡単に言えば、選挙に勝った政治勢力(政党)はその力でぐいぐい政策実現ができるけど、そうでなければできないというシンプルな現実があります。
都議会の例で見れば、2018年最後の都内地方選である西東京市議選にて、都民ファーストの会は惨敗を喫しました。
哀れ都民ファ&国民民主…西東京市議選で救いがたい不人気
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/244377
加えて都民ファは地方選において積極的に公認候補を擁立せず、立憲民主党や国民民主党の現職区議・市議に「都議個人推薦」を出すという謎の方針を取っています。
これは組織としては極めて不合理・不可思議な戦略であり、現在都民ファ主流派となっている民主系の都議たちが、次回の都議選の際に民主系政党に「先祖帰り」するための装置であることは明らかです。
旧民主系議員たち個人にとってみれば、都民ファがどうなろうと自分たちだけは生き残る「生存戦略」を考えた場合、この都議個人推薦で戦力分散→都民ファ壊滅→何食わぬ顔で民主系政党に里帰りというのは合理的な選択・戦略となるわけです。
こうした状況なので、もうほとんどの政界関係者は次回の都議選で都民ファがまともな形で残っているとは考えておらず、いまだに都議会で53議席を有する最大会派であるにもかかわらず、都民ファの実行力や政策実現能力はゼロに等しい状況に追い込まれており、改革は完全に停滞しています。
「政界・議会は数の論理だ」
「議員数がいなければ何もできない」
とはよく言われますが、その反証そのものが今の都議会です。
逆に、小池知事が都知事選で圧勝し、圧倒的なメディア露出と高支持率を誇っていた時、都議会で小池知事を支える「知事与党」はたったの3名/127議席でした(※後に5名)。
(画像は「知事の部屋」より引用)
それでも小池知事は(功罪は横に置くとして)、入札制度改革やオリパラ会場見直しなどを強力に推し進めつつ、さらには予算案まで全会一致で通すことができたわけで、これこそが「政治パワー」の賜物ほかなりません。
表面的な議席数ではなく、いかに「政治パワー」を得られるかどうか。ここに議会制民主主義の本質の一つが宿っていると言えるでしょう。
なお「政治パワー」という単語は、橋下徹さんの著作によく出てくる言葉で、そちらをお借りしています。
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さて、2019年は4月に統一地方選、7月には参院選が控える「選挙イヤー」です。2018年は凪であった地方政界において、2019年に一気に「政治パワー」を獲得・発露するとすれば、統一地方選が最大の機会であることは疑いありません。
偉そうな論評をしたところで、私自身に現在「政治パワー」がほとんどないことは事実。だからこそ4月の統一地方選では、必ず結果を出さなければいけないと思っています。
都議の任期はまだ半分残っていますし、自分の生き残りだけを考えれば「風」を待つというのも選択肢の一つだったかもしれません。しかしながら、それでは「政治パワー」が獲得できず、都議会の改革も停滞が続くままです。
だからこそ私は今年、統一地方選に「あたらしい党」として勝負に出ます。あいつは終わった云々の声をふっ飛ばし、政策実現に向けた最強の「武器」を手に入れる。
選挙に勝つことは目的ではないけれど、民主主義下で影響力を獲得するための最大のチャンスであることは間違いありません。
「兵が死ぬのは、大将の責任」
ということで、小さいながらも一つの政党の長となった私の今年の目標は「絶対勝利」です。文句のつけようがない、目に見える結果を出すために、圧倒的努力を一つ一つ積み上げていく次第です。
政策的な目標については、また改めて書きたいと思います。
今年も改めてご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願いいたします。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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