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不確実性の時代、都市の成長を支えるのは「民間事業者」「民営化」以外にほぼありえない

日々のこと

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

本日は年内最後の公務、各会派から知事への「予算要望」提出日でした。

いわゆる「交渉会派」といわれる大会派は小池知事&副知事がずらりと並んで対応するのに対して、少数会派は副知事1名&財務局長が受け取り手となり、時間もわずか10分です…。

委員会ポスト割り振りなど、議会内の調整に数の論理が適用されるのは仕方ないことだと思いますが、執行機関側が議員数でこれだけ対応を変えるというのはいかがなものかと毎年思います。

特に小池知事は多数の業界団体から直接予算要望を受けているわけで、都議会の少数会派に避ける時間(トータル30分以下!)が捻出できないはずがありません。

議員も知事も、それぞれ民意によって選ばれた代表者。次年度以降はぜひ小池知事に直接要望をぶつけたいものです。

さて「予算要望」といえば、都議会各会派もそれぞれ各種業界団体からの要請をこれでもかと取りまとめたものを出すのが通例となっておりますが、同じことを少数会派がやっても無意味ですので、これからの都政に本当に必要なコンセプトだけをお伝えすることにしました。

10分ですしね、時間。。

作・やながせ幹事長。いかにも広告代理店がつくりそうな概念図ですね…!
※やながせ都議は広告代理店出身です

まあ常々我々が言っていることを一枚絵にまとめただけなのですが、ちょうど「民営化」については大阪でホットなニュースが流れていました。

大阪市では地下鉄が民営化されたことで、民間ならではの新しいチャレンジが早速始まっています。

先日読んでいた「地域再生の失敗学」の中で、共著者の飯田さん・木下さんらが話していたことですが、今は不確実性の時代で、何をやったら成功するかなんて誰にもわからない。

ある種「数撃ちゃ当たる」で様々な挑戦をしていかなければならないが、合意形成が必要で「失敗しない」ことを重視する行政にはそういうことは不可能。

なのでこれからの時代は、民間事業者が地域再生・産業振興のキープレイヤーになる他ないのだ…と(要旨)。

これには私も、心から同意するものです。

上記の本は主に地方の話になりますが、東京でも共通する点は多々あります。特に東京都が抱える公営企業は、すでに大きな黒字を出している水道事業や、成長産業になる可能性を秘めた都営地下鉄など可能性の宝庫です。

例えばJRや東京メトロの駅に比べて、都営地下鉄の駅周辺が「あまり栄えてないな…」という印象を持つ方は決して少なくないと思います。

これは明らかに、「民営化」されたJRや東京メトロが駅周辺の賑わいまで考えて様々なチャンレジをしてきたのに対して、いまだに外郭団体のほとんどの業務を発注して現状維持を続けるばかりの「公営地下鉄」の差が現れた結果ではないでしょうか。

今の時代にすでに行政が抱える必要のない・民間のほうがうまくできる事業はできる限り早期に手放し、成長産業としていくことが「東京3.0」に向けた一つのポイントだと思います。

これからの都庁は、何をやるかより「何をやらないか」。分権と民営化でスリムになった都庁と、成長し続ける東京の未来を実現するために、維新・あたらしい・無所属の会は議会活動に尽力して参ります。

薄々感づいていましたが、会派名が長くて書くのが大変です!!(辞書登録しておこう)

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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